施術中のテクニックのてこの原理の応用

施術をするとき。
主に関節を緩めるときには、
テコの原理を利用することが多い。

重い荷物でも小さな力でテコを使えば動かせる。
その原理をどうやれば施術の技に取り入れることができるか。
それが楽に要領よい施術をするためには重要。
この計算ができるようになると、
施術をするときも力のモーメントの計算もついて、
強い力を楽に取り出せる。

「テコの原理を活かすためにはどうする?」
そういう思考回路ができています。

その延長線上で体の使い方を吟味するときや、
エクササイズをしたり考えたりするとき。
「これってテコはいるかな?」
と考えながら見ています。

ノートに数値を入れて力のベクトルを書きます。
そう図式化すると、
その施術やエクササイズで効果が生み出せるかの予測が付きます。

エクササイズのやり方を図を描きながら説明をすると効果的。
ラフな絵を描きながら動かす方向を『矢印→』つきで説明すると、
「どこの筋肉を使って!」という指示がだしやすくなる。
だからエクササイズの成果も上がります。

そんなものだから一人でエクササイズのやり方を工夫するときなども、
自然にてこの原理を取り入れて効果を倍増させるには?
と探りを入れてひらめいたりすることが多いようです。
ストレッチポールを使ったエクササイズも、
工夫するといろいろ面白いものが見つかりました。^^1

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余談ですけど。

合気道の達人と言われた故佐川幸雄氏は、
知らぬものが見たらまさにマジックのような演舞をしてみせたとき。
合気道は、すべて理の上にできている。説明できる」
といっております。
まさに小さいおじいちゃんが、
大男2人を目にも留まらぬ速さで跳ね飛ばす姿がある。

やはりその裏に理がある。
物理的な法則の範囲内で説明できる。
もちろん人の反射反応の知識、呼吸力の活きた力の取り出し方など
物理学専攻をしているだけでは理解できないところも多いが。

だが人間は地球におり重さを持ち重心の安定を絶対に必要としている。
それは物理的な重心の問題。
『物理』という、かなりすっきりと図式化できるものをツールとして、
説明をして納得することができること。
その作業でわかってくるところがある。

物理の知識って有効活用すると、
かなり役立つものですね。