友達のユニークで凄いバレエレッスン

私の友人にバレエダンサーをしていた方がいます。


その友人はボディワイズで働く関根に
今まで得ていた自分の身体の使い方の
ノウハウを教えてあげたいといってくれます。
ありがたいことです。m__m


その友人の特徴。
身体の使い方は、
かなりの実力者。
それに今後ももしまた熱がはいれば、
ますます大きな発見をし続けるでしょう。


例えば体育会系のコーチや監督をされる方。
野球などでもその裏の内情を知ると大変です。
内野守備でとうてい大リーガーの一流選手でもとれない球がきたら、
「自分の身体であてて止めろ!」とか「馬鹿者!」とか。。。
いかにも人としての人格を傷つけてしまうような事をいう。
そのようなことがあると巨人軍桑田投手もなげいていました。


コーチや監督は自分で指示したことができるはず。
自分で指示したことができないようでは、
手本を見せることもできません。
身体操作を学問として探求する意欲や能力がないのでは、
この場合生徒を適切に教え導く『先生』にはなれないのです。


その点、友達の凄いところは平気で難しい技をやってのけ手本を示します。
それを目の前で魅せられると、
そんなことは普通の人ではできないだろうという意識の飛躍が消え、
『な〜んだ。できるんだ』という確信に代わります。
不思議と目の前で楽しそうに手本を魅せられると、
自分にもできるかもという気持ちになります。
すると一人でやっていてはなかなかできそうもないこともできるようになる。
友達は『先生』になれるでしょう。


何がその動きのポイントであるかを
自分の身体で実際に表現するときに適切かつ詳細に感じ取る。
それを元に相手の身体的特徴を把握して伝えることができる。



友達は東洋人だからアメリカではなかなか配役が掴みにくいときもあって、
未だに『自分の方がずっとうまく踊れたのに』という叫びと共に
目覚めることがあるそうです。


そのような苦い経験もあるそうです。



ですが素晴らしい対人技術もそこで覚えたようです。
アメリカでプロダンサーをしていた経歴上、
日本人離れした社交性が身についている。
それが『板についている』のです。


人のよい点を見つけ自分が感じたように表現して口に出す。
人を傷つけるようなことは口にしません。


相手を思いやる言葉を真剣な表情で伝えることができる。
私には「そこまで言うのか!!」とショッキングなほどでした。
カルチャーショックと申しても過言ではありません。



ですが...
その言葉により相手は癒されるし輝きを増していく。
ダンス面での身体操作の実力があり手本を見せられる。
その実力者が真顔で最上級の言葉でよい点をほめてくれる。
ときにはその人がコンプレックスと感じているような事も、
そんなことは絶対にないと言い切りほめてくれる。
そのときの真剣な顔つきは印象的です。
チャラチャラしたところのない人物が体当たりでほめてくる。
だから相手の胸の内に素直にその言葉が届いてしまう。
自信がふつふつと芽生え成長していける。


おそらく普通の日本人は、
ここまで人にほめられた経験はない。


純粋な目で「いいですね」と言われると、
非常に心地よい空間に浸ることができる。
効率的に身体のパターン化した動き方がリセットされていく。
改善した動きをその心地よい空間・時間の記憶として身につける。


そのようにして身心にわたるサポートがなされるわけです。


友達の『実力を魅せてほめるスタイル』は、
ひとつのユニークなしっかりした成果が生まれる流れを感じる。
ドラマチックな変化を生み出す力を秘めているようにも思います。


友達がバレエの指導者として活躍したいと考えれば面白いだろうな〜。