質のよい動きと体質改善

成人アレルギーは症状が治まりにくいといいます。


会社勤めをしていてストレスがたまる状態では、
胸郭奥にある胸腺が萎縮してしまうことが多い。
胸腺で作られる免疫細胞の量が少なくなる。


他にも呼吸代謝や血液循環、消化器系の働きが弱るなどが
アレルギーが出る前から起きています。


アレルギー性疾患がでているときは自律神経系が緊張しつつ興奮している。
その興奮が収まらない状態でずっといるのですから
それこそ多大な疲労感が時間経過とともに積ります。
不眠傾向が強まる場合もあり、
自然治癒に必要な体力回復がしにくいことも。


そのような状況下でアレルギー症状が出ると
回復するのが至難の業。


私どものところにお通いいただいていたお客様に
アレルギー症状があられる方がおられます。


かれこれいつの間にか長いお付き合いをさせていただいてまして。



他のアレルギーの方とは整体的特長からするとずいぶん違いがあり、
他のお客様をケアして良好だった方法を試してもはじき返される。


そんななかどうにか対応することができないか、
徒手療法系文献以外のものも探りました。
毎回が次回に難題の宿題を出された感じ。



それが先だって体の芯が手に取るように私に見て取れるようになり
今まであった筋肉太りという無駄な筋肉がそぎ落とされていた。
胸郭周りのしこりが収まったため呼吸も深まり血中酸素量が増える。
すると血液粘性が下がりさらさらの血になる。
血液の流れは正常化しやすくなりだす。


オステオパシーでは、
血の流れが正常化することが自然治癒力を発揮させる重要な条件だという。
そのサイクルに乗られたように見受けられました。


実はそのようになられたのは
私の施術の成果も多少あるものとは思いますが、
それだけではありません!


お客様が体の様子が変化しだした時期が、
忙しいお仕事の中で土日はぐったり寝ていたいところ、
体を動かす意識を持って坂道散歩をなされたりストレッチに励まれたり。
それにご自身で体の使い方の情報を集め工夫して、
質のよい動きを探られていました。


そうなさっていただけるようになってから、
明らかに体が変わってきたのがわかります。


成人アレルギーは一筋縄ではありません。
ですが血液循環という免疫物質や栄養素を体の隅々まで運び
老廃物を溜めないようにできるような流れは体質を変えてくれる。
だから大歓迎。


施術の位置づけはお客様の体を動かすための補助です。
動きにくかった筋肉や関節を緩め動きやすくする。
施術は血液循環を良好にするきっかけ作りです。


そのきっかけを得られたうえで
体を動かせば体質が変わりだす。


自分が動けば自力でよくできるんじゃないの〜!
と気づいてちょっと唖然としたのかもしれない。


動くことで生きるための捕食し闘争してきた。
それが私たちの太古の祖先からずっと続いた。


動くことで生きる力に火をつけ生命力を高めた。
回復には生きる欲求を書き立て野生の本能に目覚め
結果がでるときもあるように思う。
動くからご飯がおいしくいただけるし、
動くからよく眠れるし。


そしてただ動くだけではなくて、
質のよい動きを追求している彼に天使が微笑んだようです。


改めて質のよい動き方を求める意識の大切さを痛感した。


動き方の研究は面倒とかとっつきにくいと思われるかもしれません。
ですがそうすることで自分の体にどれほどの福音を与えてくれるか!
そのことに気づかれた方は幸です。