胸郭がはじめから超しなやかなお客様に驚く

先日の初回のお客様。
30代後半男性です。


めったにおられない体の状態だった。
胸郭がしっかり緩んでいる!
実にいい。


胸骨部分を押すと、
気持ちいー感じでくにゃっと動くのだ。
しなやかさがいい。


触っていて「これなのよ、これ!」と。


それが、ほんとに、気持よく動くんです。
私よりもはるかにコンディションがいい。


私が施術をさせていただくことで、
胸郭が固くなっていても緩めるし。
少しずつ着々とか大胆にどっとと。
だから、
緩むのは時間をかければそうなる。


だから私自身が柔らかい胸郭を見たことがないわけじゃないです。 ^-^



ただ施術を受けに来ていただくお客様の多くが、
胸郭部分が固くなっていますねと私がいっても、
「?・・・? ん? なんのことですかぁ?」
という反応が帰ってくる。


極端な話、私と同業者の施術をしていて、
そういう感想が述べられたこともあった。


あまりに胸郭が硬いのに慣れすぎてしまって、
硬い状態が標準であるかのように感じられて、
かえって柔らかい人をみて気味が悪いという。


そんな本末転倒なことを、
施術初心者の方は言っていた。 ^-^;


それほどまでに胸郭のしなやかさが薄くなっている。


おそらくそれは体調がすぐれない方々の多くに共通しているといえよう。


胸郭がしなやかに動くことで肺や心臓、胸腺という、
呼吸器と循環器と免疫系の三点セットの調子がいい。


逆に言えば、胸郭が硬すぎて、上記の三点セットが、
ともに機能低下を起こしてしまう人が多くおられる。


だからこの胸郭全体という部位は、
ことのほか重要極まりないものだ。
しっかり生命力を改善させるのに、
胸郭が硬いままというのはありえないと個人的に考えています。



こちらのお客様。
首筋の長さと中部僧帽筋あたりから
「胸郭がいい感じかな?」と思った。


そして私が、ひたすらに胸郭が柔らかいといって褒め称えても、
さほどそれは当人にはアタリマエのことですから、感動もない。 ^-^;


現在は「なぜ、ここを固めたのだろうか?」というところが幾つか点在していて、
そのように絶賛されたとしてもうれしいというよりも、
不調原因の部分をどうにかして!


ということが先に頭にもたげてくるのだろう。


重心取りや中心軸などのずれや腰椎の椎間板のショートなど、
幾つか気になるところはあるので。


ただし施術でリリースしていくと、
上記の循環器や呼吸器や免疫系が
たくましい状態だということから、
改善の歩みがいい感じに訪れてくれるのではないかと期待した。


できればこのような方が、
胸郭の良い例のサンプルになって、
実物サンプルになってくれれば。


胸郭が硬いと私が申し上げた方が、
「? えっ、ほんとに〜? (うそっぽいぞ)」というような、
私がわざと悪く言って陥れようとなど絶対にしていないことが、
一目瞭然に理解していただけることだろう。


特にしなやかな胸郭を持っていることで、
胸郭部分を拡張と収縮をすることにより、
強力な爆発的な勁力(呼吸力)が発揮できるようになっている。


そこが私よりもかなりいい感じであるから、
お客様を見てだいぶうらましく感じました。


私もちゃんとストレッチしなくっちゃ。



そして最近、ちょっとパソコンのディスプレイを目線の高さにまで持ち上げるように、
ノートパソコンの下に台を置くのをさぼっていた。
それで短期間に胸郭を錆びつかせ、
硬さが問題になることとなるから、
サボっちゃいけないと反省もした。


ディスプレーの設置位置が低すぎれば、
肩甲骨と肩甲骨のあいだの辺りか、
肩甲骨下あたりがきつい張りが出る。
そして第一頚椎の後面が隙間が開きすぎたままで固定され、
後頭骨下から立ち上る動脈血管の血行等を悪化させていく。


それでは頭部に血液が減少して枯れた状態になるのだ。
ドライアイ等もなって当然でしょう。


そんなところから、
ひとつひとつ胸郭を固めないような注意すべきところをきっちり守るようにしたいと思った。


それに最近、小さな格安スマホを手に入れて下を向いて米粒大のディスプレーをみる。
(いまさら、手に入れたの?といわれそうだが。基本、携帯等は嫌いなので持たない)


そしてスマホは体に深刻なほど悪影響を与えるということが、
身を持ってわかった。


携帯やスマホを持った側の肩が上がり、
肩が上がった方の首筋の深層筋が硬化萎縮していく。
その肩の反対側の首筋や肩の筋肉は表層筋が張りが出て嫌な感じがする。


そして上部肋骨が上に持ち上がってしまい位置がずれて元通りに戻れなくなる。
そのような症状を持っている人はかなりおられますね。


ただおそらく上部肋骨が見事にずれてしまわれた場合に、
そちらをうまく下ろすような施術がデキる人は少ないと思います。
一瞬だけの瞬間芸的なことはできるかもしれません。
ただ改善した状態が一日持つということは少ないかもしれません。
私がまったく知らない高度なやり方があれば別ですが。。。
相当にその部位のリリース方法の資料を徹底してかき集め研究をしてきたので。
そう言えると思います。


私自身、実際にその上部肋骨の上方変位部位を下ろす施術をしていますから、
だからこそそれがどれほどまで、私にも、お客様の痛感にもしんどいことか。
知っていますから。


スマホのような機器は使い方に工夫と節度が必要ですね。


胸郭異常をすでに背負っている方には特に、そう感じました。