風邪は風門から入り込むものなり

風邪の季節(?)ですね。


気づかぬうちに背中の『風門』部分がこりこりになっている。
風門は第二胸椎棘突起と第三胸椎棘突起の間から外側に、
指幅の2本ほどの所にあるツボです。


fumon.jpg



この風門が硬くなると風邪をひきやすくなると中医学ではいわれています。


風邪になる流れは次のごとく。
風門から風邪(ふうじゃ)がぐぐっと入り込みます。
入り込んだ風邪は徐々に上方へ昇りだす。
ツボでいえば風池→風府→脳戸へ。
脳戸にたどり着き鼻が出たりノドが痛くなる症状を引き起こすんです。



ならば風門から風邪が入るのを防げばいいのです。


私どものワークでこの部分を深く幾度も解かれると、
相当深く風門周辺まで緩みます。
その生命力強い弾力ある状態は
風邪を跳ね返す力があるようです。


またはお手軽な方法として風門に使い捨てカイロを貼り付けたり、
マッサージを加えたりしてもよいでしょう。
風邪をひきやすい人はぜひ試していただきたい対処法ですね。


ただ一日中パソコンで作業をしたり、
施術をして手を酷使し続ける方々は
簡単なマッサージやカイロなどの対策では不十分なほど
風門が固まるため風邪が入ることを防ぎにくいようです。



そんなときはストレッチポールで背中全体を解くのもいいでしょう。
これは脊柱起立筋群を深層まで緩める力があります。
ストレッチポールは転がり解く画期的な利点がある。
ただ摩擦してリリースする力はないのは物足りない。


そんなときはヨガブロックを二つ用意し、
仰向けになり左右の風門の下に背骨にかからないようにヨガブロックを置き、
足で地面を蹴ることで体を上下に動かします。
そうして生まれる風門とヨガブロックの間に起きる強力なずり圧で
風門を解くと調子がいいようですね。


風邪をひいてからよりも風邪をひく前に予防として行うといいでしょう。


そうすることで肩こりの予防や改善にもなります。