自動車のチューンナップのように、身体も

昨日、面白い話を聞きました。


お客様が教えてくれたお話なのですが、
自動車の調整を専門にする神様のような存在の方がおられるそうです。
お客様はそちらで愛車の微調整をお願いしているそうです。
車にこだわりが深く、
大好きなのでしょう。


ただ自動車の整備と申しましても、
緻密な仕事の仕方は比類ないもののようです。


ボルト一つの締め方のバランスにもこだわる。


たとえばそのもっともすばらしい象徴的な仕事をする前の準備として、
整備をする自動車を置くための台を用意するそうです。
その台は毎日のように正確な水平を確認しながら備えていきます。


地面が水平であるという微妙な設定は、
正確かつ繊細な整備には必要なこととは思いますが、
一般的には土間を水平近くに設定してそれですますところでしょう。
それをその整備士の神様?の奥様が1時間かけて正確に計測していく。
そしてそれがととのえられた上で初めて仕事が始まるそうです。


操作性を極める究極の吊り合いのとれた車体を完成させるためには必須なのでしょう。
でもここまでしているところは、
数少ないのではないでしょうか。



このような整備を受けた自動車は、
重心やサスペンションなどのクッション、
タイヤの様子などはもとより、
些細なものと思われそうな点まで、
チューンナップしていきます。



だから相当の整備時間がかかる。
費用もかかることでしょう。


ただそれでも依頼する価値があるという、
その整備士をほれこんだ方々のみ集まり、
仕事を依頼するそうです。


どのような仕事をしてくれるのかがお客様は想像できますし、
その想像に違わぬ仕事で期待に応え続けている。
そして信頼関係を長年にわたり築いていきます。



整備された車は、
パーツの取替えなどのような大きな変更をしない。
そのような場合でも、
すぐに車酔いをするような方が乗っても
酔ってしまわれる心配がないようになる。
脳を揺さぶるような予測不可能な車のブレる振動が消されているということでしょう。


最高の乗り心地です。


メンテナンスしつくされた車は、
自分の手足のように動いてくれる。
運転していて疲れないばかりか、
自然に笑みがこぼれてしまうんです、といわれました。


そんな車に乗ればウキウキしますよね〜。
新車を運転する以上の乗り心地でしょう。


新車でも、ボルトの締め具合やフレームの微妙な曲がり具合、重心位置など、
理想的な走りを損なわれるような状態であるのが普通です。


新車以上に乗り心地が良くなった愛車。
その快適さは運転するものには驚き感動です。
車が好きな人には応えられない無上の楽しみ。


そのようなものに乗ってしまうと、
ちょっとした車の状態の狂いがでたとしても、
「おやっ、なんだかいつもとちがうぞ」ってすぐ気付くことになります。
もし通常程度の車の整備状況で乗っているならば、
気づかないような状態変化であったでしょう。



だからそうなるとまたメンテナンスをお願いをしに行くということになるのでしょう。
定期的に整備をお願いしていくようなお付き合いが始まります。


そういうような車に乗るのならば、
やはり安全運転をしますでしょう。
車もそうなれば長く調子よく維持。



そのお話を聞きながら、
私自身もその整備士の神様のように
身体をチューンナップすることで、
今ある身体をさらに快適な生活を楽しめるよう
サポートをするということができればすばらしい。


ボディチューンナップ。
体の整備士ですね。


大鉈を振るってパーツをどしどしとっかえてしまうような仕事ではなく、
ボルトが3つあればその3つの役割を熟知して最適な締めをしたり、
全体を見通して機能性を最大限まで発揮させるような仕組みをみていく。
そうするだけで見違えるような性能を発揮できる質的な向上が図られる。


人体という「神様が作ってくれた贈り物」は
そのような夢も叶えてくれる可能性があります。


そんなことを私は信じていますので。