施術姿勢についての考察

私の、気をつけているポイントをいくつかあげておきます。



施術姿勢のポイント一部.png


「つむじ」にぽっかりと穴をあけていきます。
もちろん、イメージです。


ぽっかーんと軽くなり、空気の通り入れられる穴が感じられる。
注意点は、頭頂ではなく、つむじです。




つぎに、
項靱帯という首の後にある靭帯を利くように頸部を素直に伸ばします。


項靱帯図.png


すでに頸部のゆるさ、そして伸びがある人でなければこれは理想形ではできません。
もし頸部のつまりがあるのでしたら、そのつまりをゆるめて頚反射で伸ばせる感じ?にしておいてから、
これをなさると体感ができると思います。
項靱帯が伸ばされると、つられて脊椎全体が方向を上に伸ばせるようになる。


すると体幹がこしらえるようになるわけです。



そして体の重みが活かせるようになります。


また邪気に襲われるといわれている人の多くが、
このスタイルから離れてしまい、
首がしまってしまう状態で施術をしています。



(一部補足:※ この頸部姿勢維持感覚は、施術以外の体捌きでも応用が利きます。頭部の意識が強すぎれば、下丹田の意識が消えますから、身体の全体性上のひとつの注意点であることを、忘れずにいましょう)




次に初心者のときにやりがちなことなのですが、
患部を徹底的に観ないということです。


患部ガン見はダメ.png


ついつい患部を観察したくてじーっとみつめちゃいがちです。


もちろん観察するのは大事です。
でも圧をかけるときには、
すでにどのような方向の圧をどの部位になど、
事前に計算して脳にイメージをリアルに書き終えておくことです。


それができなければ、
最初に述べた項靱帯が生きた姿勢で施術ができないのです。



気をつけていきたいところですね。