CATで、筋膜リリースの精密化ができるように

ここ最近、
施術のときにCATを多用。


CATは、瞬間加圧刺激を加えてリリースをするツールです。
お客様の体に当たるアタッチメント部分はゴムでできて守られています。
加圧の力加減は無断階で調整可能。
頸部などの繊細な部分は痛みがでやすいから加圧の強さは弱くして、
脚部の股関節周りのぶっとい靭帯部分の硬化を狙うときは強くして。
そうすることで、パチン!という大きな音ほど痛みが少ないのです。


ただ、、、私が、患部に当てて角度を一定にして固定して打つので、
その固定した際の圧が、、、痛いといわれてはいますが。。。
患部から浮かして打つと弾んで強烈なダメージや患部からずれた打点となる恐れもでる。
だからそれがないようにする意味も込めての固定なのですが。
そこだけ不人気です。 ^-^;


CAT プロセレクトモデル.jpg



今日、施術中に、パチン!パチン!と鳴るグッズから、
不思議と昔感じたことがあるような何かを思い出すと。
お客様が申されていました。


なんだろうか?


私も、昔の駅の改札では、切符切りの駅員さんが常駐し、
リズムテンポよく、切符切りをしていた。
そのときのパチン!だろうか?


そんなことを感じつつ。


今までは分厚いハンドアックス(私の施術を体験したお客様はわかりますが^-^)で、
どこもかしくも圧をかけて行った。
ただどうしても細かいところがピンポイントで圧がかけづらい。
そこへ精密なアプローチが必要だと感じていての研究をしていた。


実際はCATを使っていこうとは思わなかった。
最初は当たる部分がゴム製のハンマーだったり、
工事現場で使う電動式工具も考慮した。
他にもいくつかの実験をしていった。
ですがことごとく一長一短があった。


ゴム製ハンマーは力加減が一定にするのは難しく、
電気工具はバッテリがー切れたり重くて手がしびれて痛くなった。
効果はあるが、一歩間違えれば、異端な破壊者として名を馳せる。
それは、私が望むところではありません。
そこで仕方なく、手持ちのCATでどうにか、、、となりました。 ^-^


私は手技、つまり手、指などで解くから、
器具などは使わないという先生もいます。


私も昔は、そう考えていました。


ですがあまりにも固かったお客様により、
深く思い悩み、その思いは改めさせていただきました。 ^-^;



でも指先で圧をかければいいんじゃない?
といわれそうですが、指先の奥には骨が。。。


骨は硬質ですでに炎症を持つ場所を触れれば、
びっくりするほど痛みが出てしまうのですね。


首筋の硬化部分だったり、
肋間筋の閉じすぎた部位であったり、
戦鎚周囲や尾骨周り、椎骨や恥骨のずれが生じていて靭帯が硬化炎症をもつなど、
工夫した力の発力で私が浸透圧を使いこなしても、ムリ。
絶対に痛いというところ。


痛いところは解かないと、
そのようなことでしたら、
そこで歩みがとまります。


工夫して、解くんです。


そのようなところをCATでノックするように「パチン!」
痛みがまったくないわけではない。
圧の速度が高速で運動エネルギーが高いレベルであるから、
そのエネルギーが瞬時に効率よく硬化した筋に伝わります。
するとただ指で押されるのと比べれば、
大きくリリースメリットもありますし、
痛みが瞬間でしかなく持続するわけではない。
あたっている部分はゴムでできたアタッチメントですから、
指先よりもいい。


強烈な痛みの持続圧をかけられるならば、
人間は防衛体制を体全身で表現しようとする。
身をすくめたり、固めたりするのです。
その際に恐怖心が植え付けられることもある。


だからそのような解き方はダメですよという。


それはそうなのです。


ただ不完全な手法でも、そこでうっちゃって先を観ないのと、
甘んじてその手法を取りつつも、方法を工夫して乗り越える。
難しい判断ではあります。
波は立つかもしれないが、
進む道を切り開かなければ愛がない。
そう思うのです。



そのリリース成績はいいというところを確かめていまして、
CATでゆるめてからゴム製の弾性力ある圧をかける自作もので地を馴らしていく。


CATで筋膜をリリースとする場合は、あたった部位はゆるみますが、その周囲にまで、
その緩みが伝播する感じではないので、部分が緩みを持たせていかれたとりかかりを取っ手にして
きれいに地ならしをしていくのです。


神経系でのリリースを目的ではなく、
筋肉が硬化した部分をゆるめるとき。


イメージで言えば、石工が石材をのみでハンマーを当ててガンガン一定間隔ごとに、穴をあける。
すると、ぼこぼこと穴が一列やまたは数列に渡って現れるのがわかるだろう。
人の体の筋膜ではそのようなぼこぼこした穴の多列のままにしておくのはしのびないし、
仕事が半端なように思えてならない。
だからCATで穴をあけて緩み具合をあげてから、
うまくその周囲の筋膜も含めて地ならしをするように整えていく。
皮膚の下の層のばらつきから筋繊維の硬化した弱化して切れやすい部分をなくしていくわけです。



現状のやり方での、CATでの操作の適応部位は?
それは表層部や中層部などの筋肉の層へのアプローチです。
深層筋にまでいっていない箇所の硬化したポイントが対象。
部分的に筋肉が比較的細い部位にも正確な打点を圧の強弱を制御して与えることができ、
小回りがきくように仕上げられてきました。


これは休業前から大きな改良された仕様となりました。 





頸部などは深層に喉を締め付けるようなしこりを着けている人も多いので、
この方法で表層や中層部のプロテクションされている箇所を解いてから、
頸部のカウンターストレインというオステオパシー系のソフトな手技を利用すれば、
頚椎部位に蓄積した取りづらい問題箇所の対応力も出てくるでしょう。
自律神経系の問題は頸部の詰まりにも由来する部分が多いから、
実効性のあるアプローチ法の一つになるのではと。
こちらは現在、研究中です。 




最後に。
私が本格的なアクティベーターではなく、
ちょっとおもちゃっぽく扱いやすいCATを買って正解でした。
もし本家アクティベーターを購入していたならば、
現在の私のやり方は、できませんでしたから。


基本、内装設備面は一切お金をかけられません。
エステなどではなくてラグジュアリーな雰囲気を楽しめる場ではなくて、
施術の成果を持って帰っていただきたいので、
書籍代や器具代などに当てていきます。
施術用の用途でのグッズは、通常は本格導入すると決めれば、
極力性能のいい高額なものを選択しています。
隠れたところでの誇りです。 ^-^;


一応、ワークベッドも低反発素材で一番高額なものはというところから選びましたし。



CATの購入を考える前は、
アクティベーターの最高機種アクティベーター 4 (十万円弱)を購入するため貯めていたのです。
効果は値段に比例する。
それは幾度か安物買いの銭失いを体験して、懲りたものには、肝に銘じるべき明言です。
だから間違いなくアクティベーター 4 は高いからそれだけの真価があるのだろうと思う。


ですがCATの輸入代行をしている方が私が存じ上げている方でしたから、
今回は、まずはCATでアクティベーター的な使い方の妙を理解した上で、
後に気に入ればアクティベーター 4 を購入しようと考えを改めました。


アクティベーター 4 ちょっとだけ手に触れさせてもらう機会をえたとき、
これは本格派だ!と思いました。
CATがかわいい猫に思えました。


でもCATが手元になければ、駅の改札の切符切りのような、テンポよくパチパチッ!という、
お客様が懐かしい昔に聞いたことがあるような、、、というアプローチが出来なかったのだなと思う。




縁は不思議なものと思います。