書籍紹介「死にたくなければ毎日「脈」だけみなさい: 健康状態を3本の指で測る「セルフ脈診」」

脈について。

いま、私が読んでいる本は、難解。
ほんとうに中医学の基礎がわかって、
初めてそれはそうだと、うなづきながら楽しく読めるようになるでしょう。

まだそうなれるのは、私にとって先々のことですが、
脈を見て自身の貴重な情報を読み取る習慣があれば、
人は健康面の維持がしやすくなると思います。


脈は、そのときどきの心身の状況や状態で変わります。
自身を客観的にモニターできる道具にもなります。

 

たとえば、下記に紹介する本の中に、
昔、とある村人の多くの脈をみた医師が「これから津波が起きるから、すぐ、逃げろ!」と。
つまり、医師が村人の多くを脈をとったとき、
その村人たちに死脈と呼ばれる脈が現れていたのだそうです。
すると、その医師の言葉通り村は津波に飲まれました。
そして高台に逃れた村人の脈を新たに見ると、
先程までの脈が変わっていたといいます。。。

ほんとうかどうか、、、という逸話ですが、
確かに脈を占いに使うという人がいると聞いたこともありますし。

 

健康に生き続けるために、
脈をみれるようになれるメリット。

ありそうですよね!

脈を学ぶ手間はかかるが、
その後は一円のお金もかからない検査法です。

 


そこで脈に関する一般書を探して見当たったのが下に紹介させていただいた本です。

死にたくなければ毎日「脈」だけみなさい: 健康状態を3本の指で測る「セルフ脈診」

<span style="color:#660066;">
<strong>内容紹介</strong>
世界のセレブたちから予約殺到の「脈診」
体調不良のサインは脈にあり!
本書の著者は大阪にて、中医学をベースに約3万人の『脈』を取って、セルフ脈診「ユミエパル」を開発。2011年からUAEのドバイに活動を広げ、現地の人の膵臓がんを発見したことが大きな話題となり、UAEのロイヤル・ファミリーや政府関係者からもオファーを受けるほどになった。その模様はNHK「ルソンの壺」でも紹介され、さらなる反響を呼んでいる。
本書ではセルフ脈診の方法を解説。左手首の脈を右手の人差し指、中指、薬指の3本の指を当てるだけで、血流の滞り、血管のつまり、血圧の高低が即座にわかる!
脈は遅すぎても速すぎても、強すぎても弱すぎても、その状態が長く続くと病を招く。脈診術と食養により、血流を常に正常に、フラットにコントロールすることで病を予防し、健康状態を保つことができるのだ。

本書の内容
プロローグ 世界のセレブリティが認めた「脈診術」の衝撃

Chapter1 脈を“診る"ことは健康状態を知るバロメータ
あなたの身体は「脈」が一番知っている
正常な脈にコントロールする 食養の真実
脳はウソをつくが、血流はウソをつかない
左手首だけを診ればOK セルフ脈診のやり方

Chapter2 あなたの脈はマグマ脈 or 氷河脈?
脈診でわかるあなたの体調
3つの脈+ツボですぐわかる! 身体のシグナル
脈の強弱パターンで病気のシグナルを受け取る!
男性は氷河脈に、女性はマグマ脈に近づける

Chapter3 食べたいものをガマンしない! 脈診食養術
身体を温める食べ物・冷やす食べ物
自分が普段食べ過ぎているものを知る
脈をフラットにする「食べ方」を選ぶ
脈診1~3別に食材を選ぶ
ダイエットと脈の深~い関係
朝の一杯で身体が変わる
調味料で「温・冷」をチェンジ!
脈診食養術では食品制限はなし
脈は「食べて60秒」で結果を出す

Chapter4 体調も運もUPする! 脈診生活のススメ
心のアップダウンを「脈」でコントロールする
その疲れは身体ですか? 心ですか?
脈タイプ別 入浴&睡眠のコツ
大事なプレゼンの前は脳に効く牛丼を!
ピンチのときは氷と炭酸水でレスキュー
脈はあなたの心の状態を伝えている

巻末資料 脈診食養術 「温」「冷」「平」食材リスト</span>


以上が、本書の紹介内容でした。


脈をみることについて。
私が学び出したとき、
一番わかりづらかったのは、
脈をとってもらったことがなくて、
どんなタッチで指を接触して情報を獲ればいいのか。

そこが皆目見当がつけられず、
つねにこれでいいものだろうか???
と不安があって、それが診るときに目を曇らせて自信を失墜させていたものでした。。。。

後に指の置く場所もかなりずれて間違っていたことを他の先生より指摘されたときには、
技術面での本からの学習は怖いな、、、と痛感しました。

一旦間違えて覚えてしまうと、
体はその間違えをそのまま記憶してしまいます。
その間違えたままの癖が抜けずに後々脚を引っ張られました。。。


だからできれば脈をとる方法は、第一回目の指の置き方や8グラム程度で押さえる感覚など、
実地で信頼置ける先生に教えてもらうようにできれば理想でしょう。

そして本書には25もの、このような脈パターンであれば、このような症状が出やすいですよ〜という、
脈パターンが掲載してあって、そこが面白いですね。

<strong><span style="color:#0000cc;">脳鬱血になりやすい脈
脳梗塞になりやすい脈
動脈瘤を起こしやすい脈
肺炎になりやすい脈
心不全になりやすい脈
心筋梗塞になりやすい脈
肝炎・肝硬変になりやすい脈
胆嚢炎になりやすい脈
胃炎になりやすい脈
膵炎になりやすい脈
糖尿になりやすい脈
腎炎になりやすい脈
前立腺肥大症になりやすい脈
子宮筋腫になりやすい脈
妊娠しやすい・妊娠したときの脈
うつ病にになりやすい脈
不眠症になりやすい脈
認知症になりやすい脈
アトピー性皮膚炎になりやすい脈
花粉症になりやすい脈
パーキンソン病になりやすい脈
インフルエンザになりやすい脈
バセドー病になりやすい脈
甲状腺機能低下症になりやすい脈
免疫力が低下しやすい脈
ニキビ、肌荒れになりやすい脈</span></strong>

など、脈でその傾向が出ているかどうか。
やり方を知ればセルフチェックもできます。

だったら、ちょっと自分の身体の傾向を見て、
気になるような脈が打っていたら本書のデータに当てはめてみて、
問題が有るか否かをチェックしてみるのもいいでしょう。


たとえば、ちょっと物忘れが厳しくなってきたな、、、と思えたら、
認知症になりやすい脈」をみると、寸口・関上・尺中ともにすべてが「弱く」脈がうつのです。
と、そうなる傾向があるようなので、脈でチェックしてみて、
ドンピシャだったら、、、必死に脈を強めるよう治療を受けるなり、
自身でエクササイズをはじめるなり、頑張ってみるといいでしょう。

 


もちろん脈をとる行為は医師の診断に変わるものではありません。
医師の診断を優先として考えていただくこと。
そこは重要です。

ただそれに加えて、日頃から自分の体を自分の管理できるようなやり方で、
極力、体質や体調を客観的に把握する幅を増やすのはいいことでしょう。
健康維持にも自信がわいてきますよね。

 


そして本書の面白いところは、
漢方の陰陽五行などは語らずに、
このマグマ脈と氷河期脈という2つのイメージしやすい脈名を命名して、
その脈ならばこの食材で身体の陰陽をバランスよくしていきましょうね!
と、食養生で、脈でわかった体質を改善させようと試みています。
そこも、興味深いですね。

 

もし脈ってどうやってとればいいの?とか、
脈で得た情報をどう生活面で活用すればいいの?などの希望を、
平易な文章で理解して利用したいならば、本書はわかりやすい本だと思います。