らせんの動きを生活の中に取り入れることの大事さ

個人的な話ですが、
洗濯槽と脱水槽の二層式洗濯機。
こちらの脱水槽が壊れました。
すでに保証期間は過ぎている。

夏の間だけ人力で洗濯物をしぼっていこう。
そう考えてやってってます。

洗濯槽が壊れたら、あきらめてすぐに買い替えたいところですが、
冬物は絞るのも大変すぎでしょうからムリ。
だが夏物はどうにかいけるのではないかと。



中国武術では『纏絲勁 (てんしけい)』という脱力伸長してねじるらせん動作で力を取り出す発力のしかたがあります。
これを自在に使いこなすことで爆発的な打撃が手に入るのです。

筋肉を最初はゆるゆるにゆるめてのばすというのは詰まった関節部もゆるめて引き延ばすということ。
関節(手首関節・肘関節・肩関節など)の向く面が通常の位置とは変化するかもしれません。
そのモードに入ってから腕に関する背部筋を巻き取るようにらせんに動かしていきます。


洗いたての洗濯物から水をしぼるという目的をもっていれば、
このトレーニングにいいでしょう。
やってみて数週間。
背中の肩甲骨裏手当たりの筋がよく使われ、
棘上筋、棘下筋当たりがパンパンになってきます。
そして二の腕の力こぶが出るところの裏手の筋肉、
振袖のような柔らかさが気になるような筋も育ちますね。
広背筋が張ってくるかと思いきや、腕の伸筋群で絞っているようです。

生活するに際して、最近、あまり腕の伸筋群をらせんの動きで使えてなかったんだということが、改めてわかりました。

同時に、面白いなと思ったのが、右手の力こぶが出るところの筋肉(上腕二頭筋)がぴくぴくと微痙攣が起きて柔らかさが増しました。
そして右手側の胸と腕の付け根の部位のつなぎが詰まって感じられだしたため、
少しこの部位をリリースできるよう点圧を持って切り離しをはかりました。

すると。。。

右肩から腕が、ずるずるずつっと、体感では3センチくらい肩の骨から上腕骨が伸びていったような感覚がありました。
不思議な感覚でした。
いつもの右利きで右肩が少し持ち上がる状態を固定していた状態を、最近、微調整で左右の肩の平行性を整えるようにしていた素地があって、
そのおかげもあったのだろうと思います。
右肩の上腕二頭筋側の三角筋を含めた筋群が、想像以上に筋膜組織が内部の奥まで詰まり委縮した状態であったのでしょう。
右肩の裏手にある脇下の筋に、いままで気づかなかったボール状の凝り部分が頭を出してきました。
これ、見つかることがいままでなかったもので、出てきてくれてありがとう~です。

腕のらせんの動きを先行させて鍛えていたため、この感じにたどり着けたのだと思います。


二層式洗濯機の脱水槽。

壊れてしまったときは面倒だ~と思ったものの、
昔はたらいに洗濯板だったんですよね。
そのときは使っていた筋肉を使わなくなった。

そしてパソコン等のデスクワークでは伸筋を作動させて骨の位置を正す操作となるらせんの動きをするのは皆無です。

快適な身体バランスを得るには背部筋を活かしたらせんの動き(しぼる動き)を積極的にやっていくことも大事です。
日常生活でらせんの動きを取り入れず、屈筋群の、身体が閉じて詰まって自然な呼吸がしづらくなるんですね。
猫背や体の左右のゆがみが取れづらいのも、のびやかな伸長をさせてからのらせんのねじりモーメントを活かす動作。
これをやらないで猫背矯正を整体院で外圧をかけられてリリースを受けただけでは、必ず猫背が元通りになるのです。



余談ですが、衣替えをするときに洗濯機は買い替える予定です。
夏服でバテてるもので、冬服をしぼるのはムリだと感じました。
ただらせんの動きの大事さは痛感したので、
今後、日頃のトレーニングに積極的に取り入れようと思います。