ハンモックを使ったリリースアプローチの研究への足がかり^^

今朝の東京、今年一番の寒さだそうです。
ひとりで寝るときやデスクワークのとき。
重ね着や湯たんぽを抱えて十分でしたが、
エアコンで暖を取らなければならない。
そんな冬の季節にはいってまいりました。

みなさま、風邪など召されずお元気でしょうか?


先だって研修で奈良県宇陀に泊まり、ハンモックでの施術に目覚め?!ました。
昨日は知り合い宅にて、その方が買ったヴィヴレのハンモックを組み立てる手伝いにいってきました。



https://youtu.be/pZW_gS6b9d8?si=Kxsa9TbILG_g_yH9

数あるハンモックメーカーですが、トップクラスがヴィヴレ(カナダ)。
そういったメーカーの広告がうなづける仕上がりでした。
他の安価なハンモックを体験したから違いがわかります。
ハンモックの布の厚さや触り心地。
ダブルサイズの布につつまれると、
これで快適に寝ることもできそう。


ハンモックにより中空にて吊られた身体を揺すります。
そのゆすり方を工夫すると、
容易に股関節や肩関節など四肢の大関節が適切な場所にはめられたのです。


多くの方々が自身では股関節や肩関節が適切にハマっていると思われがち。
ですが、左右の脚や肩が内旋や外旋、内転や外転などの量が異なります。
つまり利き手が右で初期の肩変位なら、
右肩は上へと持ち上がり前方へというのが無自覚で陥りやすい位置固定。
右脚は右腸骨が前方上方ぎみに固定して右股関節のボール状関節ははまれていません。
それにより体幹のねじれがでているんですよね。
こうした肩関節や股関節のずれは根が深く癒着が関節周囲にエリアが拡張されています。
だからが単に肩関節や股関節の関節接触面をはめたとしても、
問題の肩関節・股関節の広域に至る癒着エリア帯が問題の6~8割にあたります。
(股関節や肩関節の関節をスラストではめても、一時しのぎなので残念なんです)
変位した関節の位置へいざなう作用を持つ筋癒着があり続けているのを放置してるんですから。
ただこうした四肢関節を結ぶ筋連鎖は上下や前後と対角など筋癒着が進んでいるため、
それらの構造体が変位すれば、調整が してしまうとを丁寧に緩めるには手間が大幅にかかります。
私はいままで、こうした四肢の関節の関節周りの周囲癒着部を緩める作業に施術の大半の時間をかけました。
丁寧に徹底的に緩めては筋肉同士が動きの連鎖するべき部分同士を徹底してつなげていく。
複数の筋肉が筋膜を通して動きの連関性を持つといった筋連鎖について、
造詣が深い方の場合、そうした作業は高められた観察眼をフルにつかい、
緻密さを持った計画ができなければ手出しをしてはいけない領域といえると感じています。
これはアナトミートレインや経絡などの図でも専門家が見るレベルのものを参照すれば気づきますが、
体表近くに表出する部位もありますが、その多くは皮膚からだいぶ奥に沈んだ部位を通る筋膜の連なりです。
そして絶不調の部位は、そのような筋膜が骨の骨膜との癒合がひどくなって固定されていたり、
不安定さをカバーしようと重みを支えるために筋膜が骨化して足場を整えるようなものもある。
そうした不具合の大半の影響を作り出しているのは、
体を支えて立位姿勢を取らせ、そのうえで歩くなどに関わる脚の左右がシンメトリーデザイン。
基本、身体の胴のなかの構造が右に肝臓があり左に心臓や胃があるなど左右差があるので、
完全なシンメトリーとなれるわけではない。
ですがそうしたアシンメトリーをちゃらにすべく作り出された
人間独自の操作用法が呼吸筋や他いくつかの意を持てばできます。
私のアプローチは、こうしたところへと定着を図ることをひとつの目標としております。


で、ここで繰り返しますが。
ハンモックにより中空にて吊られた身体を揺すります。
そのゆすり方を工夫すると、
容易に股関節や肩関節など四肢の大関節が適切な場所にはめられたのです。

ただしこのときの変位を解除できる変化量が受けた方の身体用法の腑に落ち度からするとマッチしていませんでした。
つまり、運動指令をパターンとして出している小脳の手続き記憶により、
立位や歩きなどの繰り返される運動系はオートマで作動しています。
その操作というのが肩関節や股関節が変位を起こしているままのときの使い方で更新されてないんですね。
すると結果として関節の改善は定着するどころか関節の状態変化が激しくそれの使い方がいつもとは違い、
大きく戸惑います。
そこに陥るという事態に。。。
ハンモックを使ったリリースは、想像以上に大きな変動が内部で作り出せることにより、
体内に潜在していても使えずに封印された機能が部分的に動き出せるレベルとなったが、
そこらへんもうまく定着しづらく不安定さがでるところです。

これが新たな課題なんですね。

ただこれはハンモックを使ったリリースを受ける方の各人の状態や運動系の理解度を念頭に置き、
リリースの部位選定を吟味して、その量や方向性などを正確に設定してアプローチすればいい。
または運動系のボディワークで優れた先生がおられると聞きますから、
そのような先生のところへお世話になるよう勧めることで、
うまく肉体上の運動制限状態の変化とそれら身体を動作させる身体使用法の変化を両輪として、
順調に前進なさることでしょう。

そのようなイメージが見えてきました。

私の自宅ではハンモックを置くスペースなないという理由ではなく、
こちらのハンモックを使ったリリースアプローチの変化の大きさなどの制御実績を積むなど、
繊細さが持てなければ過剰な修正(過矯正)に陥るリスクがあります。
その回避のノウハウを蓄積するため、
もう少し研究を推し進めてから施術の場に乗せる感じとなります。

興味深い可能性を感じるハンモック・アプローチとなればと願い、
これから研究を進めたいと考えています。