現在痛みに耐えてしまっている状況下で脊椎のゆがみが大きくなる状態では、
知らず知らずのうちに正しい筋肉を動かして動くことができなくなってしま
っています。それにより多くのしこりをつくりそれを体を支えるためのもの
として使っているのです。
知らず知らずのうちに使うべき筋肉を使えずに使ってはいけない筋肉を使っ
ているのです。
それでは本来使うべき筋肉の現状はどうでしょう。
あまりつかわれていない状態、なのです。
筋肉とは使われないと萎縮をしていきます。
普段使っていない筋肉を急に使いだすことになると痛みを覚えます。
普段運動をしていないお父さんが運動会で急に運動すると
急性の筋肉痛になるような感じです。
つっかえ棒の役割をしていたのを外しますと、
本来使うべき筋肉が働きはじめることがあります。
そのときに萎縮した筋が急に使われて痛みがでてくることがあります。
この痛みの発生は、普段使われている筋肉が負担がかからないような理想的
な動きができているかどうかによっています。つまり筋の理想的な動きがで
きていればこの痛みを感じる量は比例して少なくなりますが、気づかなくて
も負担の大きくかかるような筋肉の使い方をしていれば痛みが大きくなりま
す。
ですので一度に大きく筋膜の癒着ができているところを削りすぎて
つっかえ棒の役割をしていたのを外しますと、思いもよらない筋肉痛が
起こることがあります。
ですからワークでは何度かの回に分けて筋膜の癒着を
解放してより深部に進んでいきます。