Medical Markup Language(=MML)は、異なる医療機関(電子カルテシステム)の間で、
診療データを正しく交換する為に考えられた規格です。
XMLをご存じの方は、知っておられるでしょう。
医療情報をXMLで表現するためのタグの取り決めみたいなものと考えてください。
個人データをたとえば、
氏名:山田太郎
年齢:1900年1月1日
ワーク日:2003年1月1日
だとすると、<氏名>山田太郎氏名>
<年齢>19000101年齢>
<ワーク日>20030101ワーク日>
のように「任意の文字」を使いタグを表現します。
その「任意の文字」を医療機関用に共通のタグを用い、
統合することでデータベース化する決まりがMMLなのです。
そのメリットはたとえば患者の引き渡しにともない、
カルテの引き継ぎをするときなど、
MMLでデータベース化されていれば、大変便利。
インターネットに接続し暗証番号などを入れれば、
過去のその患者カルテが一覧できますし、
同時に[検索][ソート][演算]して必要な部分だけ、
切り出して閲覧することも可能です。
(それに必要なプログラムを書かないといけませんが)
そのようになれば情報開示も容易になります。
ただネットセキュリティが強固でなければならなくなります。
そうしなければ悪意ある第三者に狙われるからです。
整体やカイロプラクティック等も、
他の施術院でどのような施術を受けたかわかれば役立ちます。
それにどのような施術をしたのかを伝える義務も、
医師のカルテ開示の要求と同じように必要とされるときがくるでしょう。
世の中の動きは情報をクローズするよりも、
オープンにして自己責任の上で施術を受けていただく方向へ流れていくでしょう。
そのためにMMLを勉強して、参考にすることは大切なことと思います。
しかしMMLの流用は、整体等のサービスの違いにより困難ですから。
民間医療の横のつながり的にもそのようなネットワークはすぐには困難です。
技術的に課題が多く、利用する側の努力を必要とするでしょう。
そのようなナレッジマネージメントを中立ってくれる、
ネットワークサービスを代行するサービスをおこなう会社や財団が、
華々しくデビューできないだろうか。
日本のMMLのMML Version 3.0規格書を公開しているHP
特定非営利活動法人MedXMLコンソーシアム
http://www.medxml.net/