クライアントレポートをよみながら・・・(2)

別のクライアントのレポートから。

『前回のレポートにも書きましたが、背中をワークされている時の、
ゴリゴリと音が鳴るような感じが、あまりしなくなりました。
1〜3回目のワークの時の痛さがウソのように、軽減しています。
臀部筋のワークも、あまり痛くありませんでした。
うつらうつらできるほどです(笑)。

帰宅後は、やはり夕方からだるくなってきました。
でも、痛いというような事はありませんでした。
右足の膝裏、及びふくらはぎから下は、重たい感じしてました。
膝裏の重たい感じは、ワーク3回目の時にはあまりありませんでしたが、
前回と今回は、数日続きました。』

一年前にワークを受けられた方です。

ワークを受ける事で、身体に変化が起こるのですが、
それは心地よい感覚だけを伴うものではありません。

気づかないうちにできてしまった筋膜の癒着(=筋肉のしこり)は、炎症を持っています。
ですが筋肉のしこりが血管を圧迫し、血流を悪くさせる事で、
神経を鈍らせてくれます。
それで遠くにある痛みのように感じます。マヒで痛みが軽減します。

このままではその炎症を持った筋肉が、
新鮮な血液の栄養素供給と血流によるクールダウン効果により、
痛んだ炎症部の組織を理想的な状態に癒すことができません。
それにマヒを起こした組織は、
無理が利くので不用意に過度に使われつづけ状況を悪化させます。

血圧の上が110前後あれば、筋肉のしこりは自力解放が期待できます。
しこりの成分は、<ゼラチンの水分を失って硬くなったもの>で、
正常血圧があればしこりは溶かされます。
血液やリンパ液が「温かいお湯」で、固まったゼラチンを溶かすようなもの。

しこり化した筋肉を筋膜リリーステクニックで、要領よくゆるめられます。
血流を悪化させる原因の血管を圧迫してている筋肉のしこりを解放します。
それで血流がスムースに。

ですがその際に体内にためた多量の老廃物を体外に流しさろうとし、
すごくだるくなったり眠くなりします。(一般的に数週間でおさまる)
血流の悪化により痛みがマヒしていたが、
血液が巡り痛覚神経まで十分に酸素が行き渡ると痛みを素直に感じとれます。
本当に痛いです。でもこれが正常な身体からのメッセージ!
メッセージは貴重な情報を含んでいます。
それを読み取り知恵を深めましょう。

身体が変わっていく過程で、身体的なストレスを伴う事もあるのです。