腸骨筋のつづき・・・(2)

普段デスクワークをしていれば、
腸骨筋は動きません。
そして猫背になって座っていれば、
腸骨筋は腸骨に癒着し始めます。
下腹がぽっこりと前に出っ張っている方もその傾向が強いです。
日常生活の中で長時間、腸骨筋が固めていることになります。
仙腸関節が動けなくなるように固定化することになります。

すると骨盤調整をうたう整体院などのお世話になる必要がでてきて、
不経済なことです。

腸骨筋が硬化するということは?
腸骨の内側に腸骨と同形状で位置しています。
骨盤の内側から仙腸関節が動けなくなるように、
まったく骨と同じくらいの硬さにまで固まってしまう。
これは比喩ではありません。
本当に骨か筋肉か触ってみて解らないほどです。

腸骨筋の硬いところを指摘された場合。
ご自身でそこの筋を触り、骨と勘違いされる方も多いです。
今触っているのが骨ではなくて筋肉だと解ると驚きます。
実際にそこまでの硬さにいたってしまえば、
なかなか自力で解くことは困難です。
他力で解くにしてもかなりの技術が必要です。

腸骨筋はその位置関係上、
骨盤の臀部側からアプローチすることができない筋肉。
腹部側から腸骨筋に直接手で圧をかけて解放するテクニックもありますが、
これは強い苦痛が伴います。
私としてはこの方法は利用したくありません。

それに変わる手法で、痛みがほとんどないやり方もあるので、
時間はかかりますがそちらを採用します。

腸骨筋をリリースする方法には、
腰仙関節・仙腸関節を緩め、
腸骨筋および大腰筋のカウンターストレインを駆使することで対応します。