サイト:生体力学シュミレーション研究プロジェクト

独立行政法人理化学研究所
生体力学シュミレーション研究プロジェクト

http://www.comp-bio.riken.jp/1/index.html

こちらの生体力学シュミレーション研究プロジェクトでは、
生体力学シュミレーションを手がけています。
たとえば血管に血栓ができるまでをCGを使ってシュミレーションしてみたり、
運動力学シュミレーションを研究して体の下の筋肉の動きをシュミレートしたり、
肌の下の見えない世界を可視化してくれるプロジェクト。

そして独立行政法人が運営しているので、
その成果物は、シュミレーション映像・論文PDFで公開されています。
個人的には運動シュミレーションに関心があります。
運動の元となる、
運動中の骨と筋肉の関係をアニメーションで可視化できます。
その筋肉の動きをみて、
人の動きとそのなかの筋肉と骨の動きをよりリアルにイメージできるよう
努めるときに役立っています。

また「スポーツにおける生体力学シミュレーション研究と新運動原理」・
「筋骨格系モデルを用いたスポーツ科学へのアプローチ 下肢動作に関するシミュレーション研究」
などなどスポーツを研究する人たちにとって、
参考になる論文などもダウンロード可能です。

そして『循環器系シミュレーション』の成果物も多くあります。
その中の血管中の血流のシュミレーションをいくつも参照していくうちに、
筋肉のしこりにより血管が圧迫されてしまうときにはどのようなことが
そこでおこっているのだろうか、ということがイメージしやすくなります。
「なるほど・・・ここで細い血管の中で血液が先に進めなくなると、
くるくると行きつ戻りつの渦を巻き始めるのか・・・」
流体力学の世界ですね。
血液の粘性(粘り気)も計算してあるシュミレーション画像ですから、
よりリアルさを感じます。
水とは粘性が違うので流れる速度も違います。
水での流体実験シュミレーションのアニメは目にするチャンスがありますが、
血液の粘性を伴ったシュミレーションは初めてなので、
流れ方が遅く感じました。

ソケイ部や主要関節部のしこりで血液が流れにくくなる箇所は、
血液の跳ね返りがあるのですね。
多少より実際に近づけたイメージが持てやすくなりました。
やはり流体は写真で静的にみるのではなく、
アニメーションで動的にみるに限りますね。