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参照していたら「アウストラロピテクスの歩行」というものがあった。
アウストラロピテクスの骨格を元に、
歩き方を分析している。
僕が予想した以上に効率的な足の使い方で
歩んでいる絵だ。それに驚きました。
街中で私が前を行く人の歩き方を遠目でチェックしていると、
もっとアウストラロピテクス以上に乱れた歩き方をしている人がいる。
人は自然淘汰を繰り返し、状況に適応したもののみが生き残る。
それを進化といいます。
日本では戦時下の軍事教練によって
行進の足を大きく上げた歩き方を強いられた。
それ以降、その歩き方に支配されている。
これは古来の和服を着てぞうりを履く日本人の歩き方とは程遠い。
効率的に足の重みを活かしているとはいいえない。
もちろん日本の古来の歩き方のほうが、脚の重みを使った、
疲労しない効率的な歩き方だ。
生物は体の重みを最大限利用して運動していけるもののみしか、
子孫繁栄して生き続けることはできないといいます。
それは効率的な動きができなければ、
捕食動物に捕らえられてしまったから。
今はその捕食動物はいないが、
体内の繊細なシステムを非効率的な動きを強いられ続けることで破壊される。
それによって大きな影響が出始めることは想像つきやすい。
アウストラロピテクスの歩き方よりも、
非効率的な歩き方となってしまったとき、
生きつづける危機感を感じる。
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自分はまだまだ歩き方が達者になったとは言いがたい。
以前と比較すればそれは当然よくなってきます。
ですがその先を感じます。
まだ歩き方では頭の中の理論と、
実際の体の使われ方とギャップが激しく苦しい状況です。
今、イメージトレーニングを意識的に強めて、
うまく対応できるようにすることは可能かどうか探っています。
予想するところでは、
良質なイメージ描画は目的の筋肉がよく反応し、
動きを制御するシュミレーション体験を可能とします。
『シュミレーション』をイメージで体験すること、
そこに肉体的トレーニングの効率化を図る秘密があると感じています。
気功トレーニングでは『意念』(=イメージトレーニング)として、
古くから取り入れられている瞑想法っぽいものです。
古の賢者のやり方を、
「あれってやっぱりすごいんだ」って、
再認識するようなものですね。