内臓のマニュピレーション

便秘がとてもつらい人がいました。

つらい状況を改善するために、
内臓のマニュピレーションを行いました。
それは腹部の硬化が強いことにより、
腸の動きが悪くなることがあるからです。
腸自体はすべて筋肉によってできていて、
食物を消化吸収するためにいくつかの運動を行っています。
たとえば大腸に入った内容物は、蠕動(ぜんどう)運動、
分節運動、振子運動などの大腸の基本運動によって運ばれていきます。
それらの運動を内臓全体の硬化によって妨げます。

また胃の下垂があるとき、
直腸や下降結腸に圧迫を与えます。

すると内臓の働き全体があまりよくない。
スタミナがなくなるだけではありません。
複式呼吸がしにくくなることで、
胸式呼吸に頼りきりになります。
それは酸素の摂取量が低くなり、
精神的にいらだちがつのります。

それを解放させるひとつの手段が、
内臓を柔らかくする手技です。

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腹部の硬化している状態をチェックしました。
いくつも気になる硬さの箇所が見当たります。
『石』のように硬く、腹を押されているのに、
腰にまで痛みが響くところもいくつか発見。

※その人が特別というわけではありません。

もうすでに脚部や肩、起立筋などなどを、
十分リリースしてある人が対象なので、
スムースに内臓のマニュピレーションができます。

クッションを複数利用して、
腹部が柔らかくなる姿勢に。
これがポイントの一つです。
その状態でしばらくいてもらうだけでも、
おなかの調子は少しずつよくなります。

その状態でソケイ部や横隔膜下、腹横筋などをリリース。
これらの部分がしこり化していると
内臓のマニュピレーションをするにしても、
効率がよくない。
ですのでここをリリース。

このリリースのとき、
事前に腹部が緩む姿勢をキープしているので、
痛みなどの不快感は比較的少なくできます。
痛みが強く出るほど圧をかけることは危険です。
呼吸のリズムにあわせた動きでリリースします。
これをとてもシビアに守らなければなりません。

そしてようやく内臓のマニュピレーションに取り掛かります。
その詳細は省きます。

そして後日『でた!!』という報告をもらいました。
めでたしめでたし。

下記のサイトは便秘解説サイトです。

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帝人ファーマ株式会社
便秘ってなあに?
http://www.teijin-pharma.co.jp/benpi/benpiqa/index.html