有名な指導者二人。
その指導者は相談を受けるときに、
『うちの子供のことですが〜』など。
自分以外のものについての相談を持ち込まれたとき。
または自分自身の問題について相談をされても、
『あのぉ〜僕のことなんですがあなたが決めてくれませんか?』という
相談の仕方をしたときも同じだったようです。
きまってそっぽを向いて知らぬ顔で瞑想を続けました。
この二人の指導者というのは、
『仏陀』と『キリスト』です。
他人事の相談はだめなんです。
ただそっぽを向いたことに強いメッセージを感じます。
煩わしいからといって無視することない二人ですから。
自分なりにいろいろ想像してみました。
『問題をかかえた本人が解決を望めば自分でここへくる。
そのときを私は待ちます』
『他人事としての取り組み姿勢がだめです。
自分事として取り組まなければ物事は解決しない』
『人それぞれ現世でおこなう修行があります。
他人を気にして自分の修行をおろそかにしてはいけないよ。
他人に思い煩う事が多ければ自分を見失いますよ』
『相談を持ちかけるとき。
問題を我が事として真摯に受ければ、
人智を超えた神の啓示もあるでしょう。
問題解決の切望は願いになり、
潜在意識に送り込まれていく。
放送電波のように目には見えないが周りに打ち放たれる。
その電波に意識のチャンネルを合わせたものが、
助けの手をさしのべてくれるものなのですよ。
これは問題に直面した本人じゃないとできないことです。
あなたはあなた自身の問題に気づいて解決するしかできないのですよ』
etc...
ということでしょうか?
ホントにいろいろ考えれば、
尽きないくらい想像できます。
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『真剣に自分を包み隠さず把握して謙虚になった相談者』にはどうでしょう。
きまって物語で『彼は〜といいました』などというお話をしました。
謙虚な相談者は物語から多くの役立つ考えをもらうことができます。
自分の視野を広げ気づかせてくれます。
すると意識が変わっていくのでしょう。
『色即是空。空即是色。』
執着が消えて軽くなっていくのです。
すべては小さい事でカンタンなもの。
と飛躍した意訳ですが、
問題を解く本質的な糸口を手に入れる事ができます。
肩の力が抜ける瞬間が訪れるのです。
カウンセリングのお節介をしなかったお二人。
そしてカウンセリングを請われても、
「あなたじゃダメ!」と態度で示した二人。
でいて後世にも脈々と受け継がれる教えを残しています。
器が大きい。
かえって腹の据わった深い慈悲の心を感じます。
相談者に嫌われたくないとか自分の悪評にならないようにという恐れを離れる。
相談者がどうなってもいいという投げやりの気持ちではありません。
深い本質的な問題に気づいて『こちらにおいで』と手招きしているようです。
きっとそう気づいてほしいという深い慈悲の心があった分だけ、
自分にとってもつらい選択だったかもしれません。
自分で熟慮すべき問題があるとき。
取り組む姿勢を固めてから相談を申し込むといいでしょう。
これが謙虚に人に知恵を請うて、
いただいた知恵を自分のものにする秘訣なのかもしれません。
そして不思議なことがおこります。
指導していただける機会が増えていきます。
『こいつは見込みのあるやつだ』と思っていただけたとき、
雪崩のように幸せが押し寄せてくるようです。
『賢明な人の相談の仕方』というものが、
世の中にはあるようです。
私もそれを肝に銘じて進んでいきたいと願っております。
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先日初めての方から短文メールで、
『私は運動苦手でやりたくないんだけど、
どんな運動すればいいの?』
というメールをいただいた事があります。
私のお気に入りのストレッチポールを勧めています。
ただご自身の身体的状況や運動傾向の好みが書かれていて、
自分は頑張りたいんだと伝わってくればどうでしょう。
『僕は一人で最近はこんな運動をしているんですよ』
『こういう本が参考になるかもしれませんね』
とお話を添える事ができたでしょう。
私たちは日頃自分の体についての説明する機会はありません。
だから案外思いつきにくいものなのです。
でもここで賢明な相談の仕方をされれば、
回答内容が濃く変わっていきます。
そんなところで相談のノウハウを試してみるのも面白いかもしれません。^^)