尾骨と仙骨のつなぎめの関節


尾骨と仙骨のつなぎ目の関節。
このちいさな関節が活きているかどうかで、
身体が不用意な前傾を余儀なくされるかどうかに関わる事がある。

人間の尾骨は、
サルの尾骨とはずいぶん違う。
今は退化して小さな形跡を残すばかり。

だがワークをして観察すると、
運動神経がよくバランスがいい人、
何もエクササイズらしいこともしないのに首が長くきれいな人。
そのような方の尾骨は柔らかく動きをもつことがみられる。

逆に尾骨が硬く仙骨と付き動きがない。
または尾骨がややゆがんだ状態で硬化して尾骨と仙骨の関節部分が曲がっている。
そのような様子であれば身体のバランス力発揮に支障をきたしているときがある。
そのため身体の中心軸として会陰と頭頂に垂線が引けずに斜めになる。
それは恥骨側に緊張を強いて、
腹式呼吸をする自由を奪う。
丹田部分の重心力を見失う。

それにより意思の力で制御しやすいふとももの前側の筋に頼りそこを固める。