『子供の「脳」は肌にある』を読みつつ・・・

体が健康体に近づくと、
女性の体は妊娠しやすくなるのかもしれません。
毎年春に近くになるとうれしい報告が増えるものでして。


ちなみに体に余裕がないときは自分の体を守る生命維持機能があるのか、
妊娠しにくいようです。


たとえば本来は腹部を通り脚部まで
鼠径部を超えて血液が流れるはず。
だが脚部がつらい冷え症であれば、
鼠径部や腹部大動脈大静脈の重なりが硬くしこりになり、
そこで脚部に流れるべき血流は細りだす。
そして腹部に実質血液が過剰に滞留しだすこととなる。


そのような状態では、
普段でも腹部の血液量が正常より多くて腹部を圧迫しているのに、
生理時はその3〜4倍程度の血液が流れ込み
月経前症候群(PMS)や生理痛を引き起こします。


下腹部にある消化器や泌尿器などの臓器は絶え間ない活躍を要求されます。
活躍している臓器は血液を要求し血流を正常化させやすい傾向にあります。
ですが内性器は活躍をしなくてもよい時間があります。
活躍しなくていい時間にも本来はある程度の血流の分配を受けるのですが、
だが当該臓器の未使用時の血流は必要最小限のレベルに抑えて効率化をはかります。
それは筋肉がその使用の強度で太くなったり細くなったりするのとにているかもしれません。
ただ普段の血流が少なめに設定されているときに、
内臓内部に血液の滞留があると内性器の圧迫につながります。
圧迫された臓器の血液量は下がります。
それが悪循環になるのかもしれません。


そういうところをワークなどでケアするのもいいんじゃないかなと思います。
私ができることは微々たるきっかけ作りでしかありませんが、
たまたまでも良い結果へつながればうれしい限りです。
ちらほら「妊娠しました!」とご報告を受けますとそう感じます。


余談となりますが、
子供の「脳」は肌にある (光文社新書)』という本を読んでいて、
気になることがかかれていました。


「乳幼児時期にスキンシップをしている量とキレやすさの関係」というグラフがありまして、
乳幼児にスキンシップされていた子供はキレにくいのですね。


本にはエスキモーの人々は温和な性格が多いいが、
生れた赤ちゃんは早々に母親の背中におんぶされるそうです。
赤ん坊はトナカイの革でできたおむつのほかは裸です。
赤ん坊のおなかは直接母親の背中にくっついています。
エスキモーの赤ん坊はほとんど泣くことがないのだが、
それは母親が皮膚を通して直接背中の赤ん坊の欲求を知るからだろうという。
またエスキモーは極寒の地に暮らすため寒さから赤ん坊を守るために直接母親の背中と触れ合わせる。
そのぬくもりは赤ん坊にとっても暖かく心地よいものだが、
母親にとってもまた暖かさを感じる。
そして赤ん坊の動きが伝わりその動きが赤ん坊の意思を感じ密な会話へといざなわれる。
言葉以上に互いの存在を感じ安心してやまない。


また医術の巨星といってよいヒポクラテス
苦しみをあらわす患者を手で触れるとき
手から光のようなものが出ていると感じたそうです。
その手には不思議な力が宿り痛みやさまざまな不純物を引き離したという。
やさしいスキンシップをするとき、
治癒にいたるプロセスが始まった。
そういってます。


赤ん坊のときにエスキモーのように肌と肌を直接接していれば
ヒポクラテスのごとき不思議な力で心身ともに健康となるかもしれません。
そして触れられて育てられればスキンシップが脳をはぐくみ、
その後の人生での思いやりの心もはぐくまれるのでは。


現状の日本ではエスキモーの母親のようにはできないかもしれませんが、
ちょっとした工夫をして心がけてみるのも悪くないですよね。