「オーヤトゥルシーの虫の駆除」と「よもぎクッションのその後」

いま、屋上で、オーヤトゥルシー、和種はっかなどのハーブを栽培しています。

梅雨前は、害虫に食われるということもなく、すくすくと育っていたのです。
それが梅雨に入るや否や、突如として葉が虫食いだらけになったり、
茎が途中で折られて枯らされるなどの被害が続出しました。

木酢液やとうがらしを焼酎に付け込んだ液など試してもダメで、
思い余ってペパーミントオイルを濃い目に散布したら植物が除草されました。。



結局は、一匹ずつ丁寧に探し出すしかないという結論に。

葉の上にいる虫を取っていってもまったく被害が収まる様子もない。
葉がぼろぼろは加速しました。

見えないところにかなりいることがわかります。
鉢植えのオーヤトゥルシーの前で、必死に変わった点がないか探し出しました。
それはもう、真剣そのもので観察しました。
これ以上日に日にぼろぼろになっていく葉は見たくありません。。



ここで虫のいるパターンを詳しくお知らせする必要もないのですが。

・葉が、くるりと巻き付けられて入ればその中にいる。
・綿毛のようなものが見つかればそこにもいる。
・虫のふんをみつけたらその上にはいる。
その他、いくつもの虫は見えてないが、
必ずいるというサインを見つけ出せるようになりました。

それからが途方もない格闘の始まり。



何気なく眺めるだけでは見えてこなかった情報も、
目的を持って変化を見分け察知するようにおいを嗅ぎ取るようにしたとき。
そこに数百もの虫たちがいる情報としてキャッチできるようになりました。




これを施術の話に置き換えましょう。

一般の方が眺めている人体からえられた情報の量と、
施術をする者が観察したときのその量とでは、
おのずと変わってくるところが出てきます。

わかりやすいところでは、
顔のパーツの位置ずれから全身に及ぶずれのパターンを読みといたり、
目をじーっとみているときに、虹彩という部分から問題を探っていたり。
体臭からも、枯れた匂いとか、他様々な内臓の問題とリンクしている情報が現れており、それを嗅いで頭に叩き込みます。

基本的には、今までの状態というデータは重視するものの、人の身体は感情の変化等によって変わったり、
日々刻々と状態の変容があるもので、そのときの生(なま)の鮮度のいい情報を観察眼で課題を見抜けた量だけ、
施術手順を組みたてがよくなりますし、穴もなくなっていきます。

それはオーヤトゥルシーについた虫たちが隠れてみえなくても、
虫がいる情報はでていてそちらを読み取ればいい。
その情報を鋭敏にキャッチする目ができると、
植物の全体を見渡した瞬間に「どえらい量が隠れてるぞ」と見える。
そういったことと同じ。

虫の場合は、隠れているところの葉をめくって表に出せるのでわかりやすいのです。
ですが人体では、その奥に確実に隠れていると見えるサインをみつけたとしても、
虫が出てくるようなほどには顔を出してくれるものではありません。

人体の内部に問題ありのサインを体表等から探し出せたとしても、
それは現物の虫がでてくるほどのわかりやすさではありません。
そういった問題ありのサインに対して手技等でアプローチをするときには、
隠れたままで表情がよくみえてこないままのものとの駆け引きとなります。
そのサインを出しているものの尻尾を「ぎゅぅ~っ」とがっちり握りきれなければ、
カラダの内部でそういった問題個所はネズミが危機を察知して逃げるのと同じ行動をとります。
しばしば見つかりそうになったら逃げだそうとするのです。
不思議な現象に見えなくもないですが、その背景には理由があるのですが。。。
それでも目の当たりにすると、驚きます。

(連綿とした筋膜の癒着といった凝りが、体内で関連する筋膜の位置を正常位置からずらしてしまいます。
すると炎症か所等のものが通常の筋やツボがあるはずはないところに移転させていることがおきます。)

お客様自身の身体です。
そのようなことをしても、お客様にとって利益はないように思えますが、
このような問題個所の位置ずれや移動は、まさに施術中でも刻々と変わりますから。
古い情報を捨てて新たに現状を観て、という繰り返しを10秒~2分ほどの単位で刷新させて、
手技による位置ずれの変化からさえも有益な内部のものを見つけ出していきます。
施術者の脳内でお客様の人体像の透視絵を描いていくのに使うのです。








話が、変わりまして。 ^-^;

よもぎクッションの後日談と進捗状況です。


以前からブログで書かせていただいていた「よもぎクッション(ヨモギ座布団)」。
結果的に座布団大の大きさまでするほどのよもぎ量が確保できなくて、
座布団よりサイズが小さなクッションを2つ作ることになりまして。

よもぎクッション2個.png


すでに通常の乾燥ヨモギを入れたのみのクッションでも、睡眠の質がすばらしくよくなります。

その効果性を、さらに磨けないかと思い工夫をしたいと思います。

いまは、そのクッション内に、
いずれも乾燥した「つぼくさ」「アシュワガンダの葉」「カキドオシ」「フェンネルの種」「枇杷の葉」
を相性をみながらいれていく予定で陰干し中です。
上記のそれぞれの葉も、メディカルハーブとしての薬効はあるものの座布団に混ぜてどうなるか。
つぼくさ、カキドオシ、枇杷の葉、フェンネルは、行けると思うのですが、直感で入れることを決めたアシュワガンダ。
どのように効いてくるか、試用実験がたのしみです。



それにしても今回のよもぎクッションづくりのためのよもぎの新芽を採取する天然素材集め。
多摩川の土手で必死になって6日間も採取しては毎回3~4時間かけて水洗いに茎と葉を分ける作業をした大量のヨモギの葉。
採取してきたときは、ジップロックの大を3~4個分とってきています。
合計すればお風呂場の小さな湯舟大ほどになったものが。
日々、乾燥が進み、ちいさくなっていく。。。

よもぎクッション。

試用した感じはいいものだと思います。
ただ皆様に、
「すばらしい潜在的なパワーを内包するよもぎを生活に取り入れることで、身体は変わるかも。自作したらどうですか?」
と、気楽なことはいいづらくなってきました。

もちろん、自然の中で過ごすのが好きでそういったものづくりも大好きという人は問題ないです。
ですがすでに腰痛や肩こりがきつい人、椎間板狭窄症のような方が取り組める作業量ではありませんでした。


作り始めた当初、これほどの手間がかかるとわからなかったので、
それが幸いして取り組めました。
最初から、これだけの労力が必要とわかれば、スルーしてたはず。 ^-^;
多摩川の河原や土手でよもぎ摘みは外に出るきっかけともなり楽しいひと時ですが、
そのあとの大量に持ち帰ったよもぎの新芽の処理が延々と続く作業で大変でした。。。


先々がわからないけどとにかく取り組もうというときは、それが宿命と感じます。