私がかつてい足繁く通いました医学専門書がおいてある書店も棚が消えたり狭まったり、あるいは閉店したり。
それでしかたなく私も書店通いをあまりしなくなりました。
施術関係の書籍で良書を見つけたとき、女性が素敵なアクセサリーを目にしたときと同様の反応をするもので、多大な楽しみがひとつ失われた感じです。
出版社にお務めでしたお客様とお話をしていると、
「書店が急激に減ったよね、、、」としみじみに語っておられ、
ネット通販で本を買うのを控えて書店に出向いて買うしかないと決めた折。
近々で入手したい本が一冊できまして。
以下の本となります。
『防がん・抗がんの薬膳(中医学からの提案)』著者:辰巳洋
今の時代、二人のうち一人ががんの闘病後に他界するだろうと予測がなされています。
私の母は膵臓がんで、義兄は大腸がんで他界しました。
大切な身内が心身ともに非常に苦しいがんで闘病してきた姿をみてきました。
がんは、自分が実際になる前までは、
『まさか自分だけはがんにならないだろう』
となんとなく思っているものの、
それが健康診断等でがんを知るとまさかとショックを受けます。。。
私も身内からの命にかかわるがんのステージを医師に宣告される場に同席し、
どうこの現実を受け入れればいいか苦悶し、
母の場合は私が最後まで自宅で看取る経験をしたことを覚えています。
それ以来、私は中医学にはそうした腫瘍について対抗する薬膳や方剤などのレシピが有ることを知り、
遅ればせながらそういった専門書を手に入れ少しずつ勉強してきました。
中医学の基礎を熟知し弁証論治という中医学独自の診断ができる必要があり、
3年かけてそうした中医学基礎を勉強している勉強過程であります。
広さや深さがはんぱではない勉強で、
わかるまで少なく見積もって10年はかかるか、
いまの仕事をしながらでは一生懸命やっても納得のゴールにたどり着く気がしません。
そうしたことを熟慮し、これからは施術を離れ労力や時間を確保して、
防がんについて真剣に取り組む方向で進もうと考えているところです。
実際に症状が発症なされた方の対応の「抗がん」は、
私のような基礎の甘い者にの対応は難しいものです。
ひとつ判断を違えれば取り返しがつかない迷惑をお掛けする恐れがあるからです。
そこから( 防がん にチカラをいれて研究しよう )という考えでおります。
いまはまだ腫瘍化する瘀血状態前の血瘀といった傾向を持つ未病状態の方々を対象にした指導経験を積んでいきたいと考えています。
抗がん知識のおありな漢方薬局は私が知るところでも数店あります。
対して薬膳による専門性高くがんの未病先防となる指導していただける先生は、
私の身の回りでは存じ上げないところです。
ならば私が本草薬膳学院にて学び始め、
少しでもそのような専門的対応ができるよう学びを深めたい。
そうすることがかなえばいいなと切望しての転身をする予定です。
そのような思いの経緯から、
まずは『防がん・抗がんの薬膳(中医学からの提案)』著者:辰巳洋という
本草薬膳学院の校長が書かれたこちらの本を早速入手したいと考えまして。
Amazonでは3冊ほど在庫がありますが、都内書店では丸の内の丸善書店のみ棚にある様子。
それで昨日、買いに走り入手できました。
本書は専門性の高い良書で、通常の薬膳の本にはないほどの防がん・抗がんについて、総論からあまたある各がんについて用いるべき食材やそれをもちいた具体的な薬膳料理のレシピだけではなく方剤の知識も伝えてくれています。
抗がん剤利用後に起きやすい副作用による体調不良時の対処法をつたえる薬膳レシピもあります。
薬膳の一般書にはまったく書かれてはいない、防がん・抗がんに関係する貴重な資料・情報が多数掲載されています。
正直な感想を申し上げることをお許しいただけますれば、防がん・抗がんについて語る一般書レベルの本の大半は、読みやすさや実践しやすさを重視するためか、角のある情報が丸められて万人向けにされすぎる傾向があります。
実務ではこれでは役に立ちづらいものであり、進行した腫瘍に苦しまれている人が一般書レベルの知識を得て対応するのは改善維持効率が思わしくありません。
中医学基礎や中医診断学を十分に学んだ上、
各人の体質や状態・状況を精密に把握する個別具体的な対処法を弾き出すのが理想です。
こうした個別具体的な対処法を割り出すためにも、多彩に詳細な分類分けされた資料がなければ歯が立ちません。
そのような場合に本書は役立つと言えるでしょう。
ちなみに中国語の本にて(防がん・抗がん)関係の専門書は多数出版されております。
いずれは無理してでもこちらも買って資料を増やしたいところです。
最近ではGoogleレンズ越しに翻訳機能で和訳文が読めてありがたいですよね。
ただまずは和書にてすでに所有している中医学関係の悪性腫瘍について解説される腫瘍学の書籍や、今回入手した『防がん・抗がんの薬膳(中医学からの提案)』のような腫瘍に特化した食材の解説について学び終えた頃合いで中国本場の中国語の(防がん・抗がん)関係の専門書を手に入れて、読み比べていこうと考えています。
あと本草薬膳学院通信教育にて本草学を学び、
1年で卒業を目標に薬膳資格を取る考えでおります。
通信教育による受講で学ぶためのテキストは市販されています。
受講料は他の薬膳学校より高い額の投資となりますが、
この分野の学びを深めた証拠として信用していただける資格を提示できたほうがいいだろうという思惑もあり、
頑張ろうとこれからの計画を立てているところです。。