おなかの筋肉はすごく大切です(1)

運動関係の筋肉群である随意筋も大切ですが、
それ以上に不随意筋の柔軟性や働きなども観ます。

随意筋とは、体の周りにある自分の意思で縮めることができる筋肉のこと。
腕っぷしの筋肉とか、脚の筋肉とか、腰とか胸とか、普段私たちが筋肉と意識している筋肉です。

それに対して不随意筋は内臓を動かすための筋肉です。
内臓は自分の意思で縮めたりできませんよね。
ヨガの行者では心臓の動きを制御できたりする方もおられるそうですが、
それは例外。

その不随意筋である内臓にはあまりしこりがつく
イメージはないのですが、
実はそこの部分は、しこり化するときがあります。
特に横隔膜下や特にみぞおちなどの
硬化パターンが強い方が多いのです。
左下腹部の下降結腸やS字結腸あたりも。
腰部が硬くなっていて(腰が張っていて)内臓がまったく問題なく柔らかいということは、あまりなさそうですから、腰痛などがおありの方はチェックしてみてくださいね。
で、すると腰部が固い方は非常におおいいので、おなかも硬くなられている方がおられる比率も高くなります。
残念ですがプロのスポーツ選手でもその部分に不安がでる腰のそり方をしている人がいます。
そうするとスタミナが切れやすくなるようです。
逆に市民マラソンをしている方で、内臓全般の硬化をゆるめて、
その競技にでたら思いがけないほどの健闘ができたと、
ご自身が驚かれることがあります。

内臓の硬化は、もちろん運動能力や持久力だけでありません。
もし内臓の硬化した状況を発見したら、できるだけ速やかにその状態を脱するように手を打つことが必要です。
随意筋にダメージがあってもすぐに生死にかかわることは考えにくいのですが、
不随意筋ではそうもいってられないのです。

またなかなか医師に相談しても内臓が固いからそれを解いてくれ、といっても対応しかねるときが多いでしょう。
内臓については血液循環療法などの内臓をよくケアするワークをされたり、オステオパシーの内臓のマニュピレーションを受けてみたりなどの対応もあるでしょう。
十分にリスクがありますので、そのことをワーカーと話し合いながらケアするという選択肢もあるでしょう。