トレーニング中の脳の使い方

ラットに強制労働をさせて疲労困憊に。
それからそのラットから脳脊髄液を取り出す。
次に体の小さなラットの脳へその脳脊髄液を投与。
するとさっきまで元気だったラットがぐったりするそうです。

『脳の疲労と体の疲労が関係』している証拠。
この現象はサイトカイン(含まれるTGF-Β3による)という
脳室周辺で生成される物質によります。

同時に、脳内にTGF-Β3が増えると、脂肪の代謝量が上昇するそうです。
つまり考えながら筋トレをしたほうが、ダイエットになるそうです。

よく筋トレをするときには、
鍛える目的の筋をイメージしながらやりましょうといいます。
目的の筋肉を意識することで、
意識の集中された筋肉部位へ血流が促進されます。
それにより筋肉の強化がスムースになります。

ただここはよく分けて考えなければならないポイントを含んでいます。
●考えながらトレーニングをするということと、
●体の一部を意識しながらトレーニングをすること、
●全体の関連を把握しながらトレーニングすること、
などトレーニングのときの意識の持ち方、
脳の使い方でそのトレーニングの目標が変わってくるのです。

特殊なトレーニングをしている関根の先生の場合、
考えるそぶりをしたら容赦なく注意されます。
感じ取りながらと考え悩みながらは違うのです。
もし何も考えずにやりたいようにトレーニングをやっていたら、
レーニングによる肉体を質的に変換させる効果はありません。
意識を使うノウハウをもつ人は「確かに」と認めるでしょう。
意識の形を変えれば同じトレーニングをしても、
異なる意味合いをそこに追求できるようになる。

さりとて考え悩みながらトレーニングを行えば、
体の鋭敏な動きが失われがちとなります。
レーニングとしてはもともこもなくなります。
左側大脳の新皮質をフル稼働すれば、
右側大脳がお留守になる。
脳波を検査すれば、
インスピレーションを受けやすいα波はでていません。
Β波が主流ですから、
脳にしてみれば悪い意味でのストレスを受ける結果になります。
するとうまくインスピレーションを受け取りやすいα波の状況下で、
行うトレーニングを取り入れ、
よい刺激を受けることのほうが理にかなっているように感じます。

α波のよい刺激を受けながら行うトレーニング。
安全で体の隅々までトレーニング効果を染み渡らせるでしょう。