近所のおばあさんのことで・・

椎骨と呼ばれる背骨が連なり脊椎となる。
腰椎は5個、胸椎が12個、頚椎が7個。

その椎骨の間に椎間板というクッションが仕込んである。
かなり強固なクッションだ。
脊椎を立てて生活する人間には、
このクッションが重要。
この椎間板が脊髄神経の出入り口を
正常にあけておくよう保護する役目もあるからだ。
この椎間板が強くつぶされることで、
椎間板ヘルニアが起こる。
椎間板の中のゼリー状の物質が外に漏れ出す髄核ヘルニアもある。

この椎間板が押しつぶされて可動域を失うことは、
自立神経系統の働きに支障をきたす。
それによりさまざまな内臓疾患を起こす一因となることもあると推測される。
同時に肋骨の動きが制限を受け胸腺が本来の仕事ができにくくなる。
免疫力が大幅に低下していく。

脊椎をみてこの狭窄が著しいとき、
現在何か起きていなくても安心はできない。

私の家系は癌家系なのです、
そうおっしゃられる方の脊椎をみると一様に脊椎の狭窄がある。
できるだけ速やかにこのような状況があると判明したとき、
何らかの手を打ってほしい。

また手馴れた整体師でしたら、
脊椎の全体の詰まり方を見て、
危険かどうかを直感的に見ます。
医師でない以上、
口にだすことはできないのですが、
遠まわしに危険を伝えようとする。
そんなサインを出すときがあります。

免疫力をあげることを目標に、
代謝をあげることや自律神経の働きが悪化している場所を改善してほしい。

脊椎の可動性は後天的にある程度よい状態を
施術などで維持できると思います。
癌を避ける根本的対処法ではありませんが、
有益なものだと思います。

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癌になられていた近所のおばあさんが、
一昨日お亡くなりになられた。
80歳だった。
母と仲のよいおばあさんでしたから、
母からそのおばあさんのことをいろいろ話を聞いていた。
大変気丈で稀有な女性でした。

夜に外に散歩しに行くときに、
いつも挨拶をしていました。
路地先にたたずまれて飼い猫を我が子のように
見ていた姿を思い出します。