昔に聴いたことがある話なんですが、
五十肩で腕を持ち上げようとすると痛くて持ち上がらない男性がいた。
肩や腕はがちがちに硬くこわばり緊張している。
岩のように硬い。
明らかに重い症状だと推測された。
多くの治療法を施しても五十肩が治らない。
ただ男性に催眠術か麻酔か・・・どちらかを施した。
男性がいつもの意識が薄れていく。
するとうそのようにその硬い岩のような肩や腕が柔らかくなった。
腕を持ちあげてみたら楽に持ち上がる。
先ほどの硬さが幻のように。
なぜなのだろうか?と不思議に感じたが、
催眠か麻酔が切れていつもの男性の意識が戻り次第、
即座にその腕や肩はいつもの岩のような緊張を取り戻した。
というような話があります。
意識ある状態ではその肩は固まるが、
無意識のときは運動神経系の緊張を解く。
肩や腕の筋肉組織が癒着して五十肩の症状がでているわけではなくい。
脳が肩や腕を固める運動をしているということです。
運動神経系に肩や腕を固めなさいと、脳が命令をしているのです。
無意識の領域でおこなわれるやり取りレベルです。
脳のメッセージをどうにかしないと、
この場合にはなかなか対応しづらい。
というようなケースになるでしょう。
意外にこのような脳がなにかから自分を防衛するためや、
つもりつもった動き方や姿勢の癖の強調により、
運動神経系へのメッセージを送り出すことって
よく観察してみると多く見かけられます。
自分ではしているつもりのないことだから、
あたかも第三者に操られているように感じるかもしれない。
ですがそれは紛れもなく自分がしていることです。
自分で無意識の領域でそうしていることを認識して、
なぜそうしているのだろうかと考えることも大切なのかもしれません。
なかなか簡単には回答を得られないかもしれませんが、
自己を客観視する目が冷静な今後の進む道を示してくれると思います。
ただし施術者がリリースを試みてもうまく快方に向かないときもある。
だからといって力を尽くす前に、
安易にこの話の説明をするのはよくない。
その点は注意しなければなりませんね。