疲れすぎると、疲れている自覚が消えてしまう

施術をするときに、
私には脊椎の椎間板が詰まって狭窄した様子に見えて、
これは相当に疲労が蓄積しているだろうなと思えるが。


あにはからんや
「そんなに疲れてはいないんですけど」ということが。


これは過去に、幾度も繰り返し耳にしてきましたこと。


私がするチェックは直感的なものではありません。
汎用性の高いチェックポイントが幾つかあるため、
それを利用していますから、意外と正確なのです。


たとえば簡単なところでは
椎骨のつまり具合や前彎や後彎や左右屈などもありますし、
腰部のねじれや鎖骨が水平かどうかや足を置く位置の左右差や足裏重心がどこにかかっているか。
頭の傾斜もそうですし目鼻口元耳の様子などがとても体全体の様子を示してくれているので重宝。
腸骨と肋骨の間がどれほどあるかや、
呼吸をするときの肋骨や胸骨の動き。
腰部の反り具合や膝の乗っかり具合。
それに声質。。。
ざっといえば他にも多くありますが、
慣れると短時間でスキャンして判断。


等々をみているので、
良ければいいですねと思いますし、
これは疲れているなと思うことも。


ただ私が疲れているだろうなと見ても、
本人にはまったく自覚がない時がある。
それは多くは起立筋などの抗重力筋といった自律神経系に関係の深い部分が
根深く緊張しているようなとき。


自分の体の感覚が読み取れなくなるのです。


私も、施術が立て込んで疲れが溜まり過ぎると、
ブログを書こうかと思っても、
どうもアイデアが浮かんでこないで時間が湯水のようにすぎることもあります。


そんなときは決まって疲れすぎていて、
無自覚のうちに思考力や判断力が低下。



疲労が蓄積して緊張が抜けなくなると、
硬化しつづけて血行が悪化してきます。


それが神経系という血液を多量に消費して働くものには致命傷になります。


実際のところ、筋肉というものは体を動かすためだけのものではないので、
周囲の情報を察知してくれるようなセンサーとしての高性能な役割もある。


そのようなセンサーの眼が塞がれてしまう。


だから自分の筋硬化もまったく気づかなくなる。
同時に、筋肉がすでに自力ではなかなか弛緩できなくなっている。


私の場合は、そのような状態に陥ると、
気絶しそうに眠気が襲ってきますので、
いつもより早い時間に寝て目覚めると、
「あっ、体が軽くなってる。疲れてたんだな」と改善したときに自覚できるのです。


でも、今日、お客様のおひとりに身体の使い方を指導なさっておられる先生がいて、
お客様のなかの一人にも相当に体がガチガチになっていて心配するほどなのだが、
本人はいたって体が凝っているなんて感じていないようで、
凝っているといわれても信じてくれないようだといいます。


このような疲れが溜まりすぎていて、
自分ではなかなかリセットできない。


そのような状態が長期間続くときに、
想像はしたくないのですが、
疲労物質が溜まっているというのは、
同時に多くの老廃物を体内に蓄積し
それが排泄できない状態であるので。


めちゃめちゃ多くの酸化した状態に、
体の各部位が陥りだすものなのです。



そのような積み重ねで筋肉が異常なコリを示すが自覚がない。
できない。


ただそんな自覚ができないのに、他人が心配そうに疲れているでしょうと言われると、
決まって「なんだ、こいつ。いちゃもんつける気か!?」と怪訝な雰囲気になるので。


私でしたら施術で、そのような部位をアプローチすれば、
普通に相当な状態になっていることが解かれたあとに自律神経のセンサーが戻るため
自覚できるようになって、「あっ、ホントだったんだ。」となるものです。





でも、それ以外のチェック方法はないでしょうか?


たとえばそのような疲労物質が体にどれくらい溜まっているだろうかということを、
視覚的に認識したいのならば、
真空状態にしたカップを皮膚につけて行うカッピング療法(吸玉療法)をすればいい。


それにより一目瞭然。


酸性化した皮膚の部位直下にたまった部分をカッピングしたら黒や紫や赤黒いなどのマークが浮かび上がる。


皮膚の下に流れている筋膜と筋膜の間などに浸されている潤滑油があるのですが、
それが廃液できずにずっと繰り返し古い油がそこに残り、
そして新しい油が来ないので古いものをもっと使いつつ。


つまりスナック菓子をあげる油も、
何度も何度も同じ油で酸化するほど揚げると黒くなるのと同じ。
体の中に使い回しの粗悪な油がたまりだすと、
関節の曲げ伸ばしもうまくいかないどころか、
関節を無視した動きをしだすときさえもある。
筋肉が弛緩はそのような物質が邪魔している。



そんなようなものが皮膚の下にちゃっかりと溜まりだしている。
自律神経系に、問題があるほどの疲労があるときはだいたいが、
このように陥ることが多くカッピングがあればわかりやすいでしょう。


コールタールのような粘度のきつい油は滑りが悪くなり、
筋肉を滑らかに動かすことができなくなる。
そんなことをいわれると、気分のいいもんじゃないです。


でも、、、
それだけではなく老廃物を含むエリアは酸化の強くなるため、
そちらの周囲取り巻きの組織自体にも変質をきたしてしまう。


そういったところは、
いたって温かい血が流れにくくなって、
異様は冷えやほてりがきていることが多い。


だから体を自分でくまなく触ってみて、
部分ごとの体温の差がどうであるかを
しっかりチェックするのも有効ですね。



精神的なストレス耐性をつけるために緊張が途切れなくなり
精神疲労から来る疲れすぎ状態も増えてきているでしょう。
肉体的な疲労は、その場限りで、それが済めば休めるので、
寝れば改善することもあるのだが、
精神的なストレスは問題の根っ子が解決して消えるまでありつづける。
常時緊張が抜けないという状態ほど、筋肉を痛め続けることはない。
やがて疲労物質が溜まり過ぎても、
脳へ送り込める血液量が減り自律神経系の機能の低下も手伝って、
体の異常を知らせる警告がなされなくなる。


それは施術で疲れていて辛かったんだとわかることも辛いことだが、
そのまま放置することは、私は避けていたほうがいいだろうと思う。
あとで払わされるつけのことを考えると、
貯めこまないほうがいい。




あと最近は疲れすぎて、その自覚がなくなっているのがオトナばかりでなく、
小学生くらいのコドモたちにまで、相当広がってきているという感じなのです。


そういった自覚できない疲れが溜まりすぎて、
いつの間にか自律神経的には交感神経が優位になりすぎて、
感情をコントロールしづらくなることもあるので大変です。


無意味な筋硬直による交感神経の優位状態とは生命エネルギーを溝に捨てるようなものです。
それを続けていると、筋肉がこっている自覚はなかったとしても、
なんだか最近はエネルギー不足な感じがするが復活しづらいな〜、
というような状態から抜け出しづらくなってしまいます。


そのような意味合いで、たとえばご自宅にカッピングセットがあると、
ご家庭の健康管理に役立つかもしれません。


で、余談ですが、アマゾンでもカッピングセットが売ってるかなと思ったら、、、
¥ 3,850 くらいだそうで、やたら安くなっていたんで、驚きました。^ー^;
私はカッピングのカップは20個ほど持っており、
それらひとつあたり2,000円以上だして買ってたんですけど。。。


だから最低でも、10000円くらいはするのかなと思ってたのですが。


ただ私は電動の吸引器を購入したからカッピングは楽に出来る環境になっているのですが、
手で吸引するポンプは、、、昔使っていたんですが、、握力に限界をすぐ感じた記憶があります。 ^ー^;;


吸い玉 吸玉 カッピング 吸圧器 12PSセット