昨日、ご近所の鍼灸院にて「脈診講座」を受講してきました。
「中医学という括りから、人体をみつめるとこうなるのか!」
本格的な脈をみる講座です。
私が以前に教えていただいた簡易な脈チェックの仕方とは別格でした。
脈をとるというのは左右手首の橈骨動脈を指先で触れて状態をチェックするもの。
手首の橈骨側の出っ張っている橈骨動脈の上に中指を起きます。
そして脈を感じてから、人差し指を手先側の橈骨動脈上に、薬指を肘側の橈骨動脈上に置きます。
人差し指を置いたところを、【<strong>寸口</strong>】。
中指を置いたところを 【<strong>閑上</strong>】。
薬指を置いたところを、 【<strong>尺中</strong>】。
と呼びます。
どちらかというと、、、
人差し指のあるほうが、人体像で当てはめれば腹部の頭側。
中指があるほうが、人体像で当てはめれば腹部の真ん中側。
薬指があるほうが、人体像で当てはめれば腹部の下側。
となるイメージでしょうか。
左手首で脈をみると、、、
寸口 浮-小腸 沈-心臓
閑上 浮-胆嚢 沈-肝臓
尺中 浮-膀胱 沈-腎臓
右手首で脈をみると、、、
寸口 浮-大腸 沈-肺臓
閑上 浮-胃 沈-脾臓
尺中 浮-三焦 沈-心包
というようなところを、
頭にいれておきました。
実際に何人もの脈部分をみせていただいて、
勢いがあるか、
深さはどうか、
脈が早すぎていないか、
など感じ取りやすいところをみて、
どうだろうかとチェックしていた。。。
本当に今考えれば、素人に毛が生えた程度でした。。。
鍼灸の友人から、数時間、手取りしていただき教えていただいたのです。
面白いなと感じあとで「脈診習得法」という専門書を買い独習しました。
ただ本から学ぶだけでは臨床で使うには無理だと判断し、
施術中に私がお客様の脈をみることは、あきらめました。
中途半端な技術は、判断を混乱させるだけで、
使い物にならない。
そこを少しでも脈をみて施術の参考にさせていただければと変われるよう期待しての脈診講座の受講でした。
中医学基礎地盤を深く把握出来て、
はじめて病理上の判断がつきます。
確信できるような理論の筋道が通って説明できるもの。
合理的な思考を働かせていくような物の見方ができる。
講座内容の様子を見て、
「そうか、、、こういうものの見え方をしているんだな、先生は」
と、そこを実感することはできて、それは非常に価値ある認識でした。
ただ元々が中医学に造詣が深いわけではないため、
ほぼほぼ鍼灸師が通われる講座に追いつくには、
中医学の基礎がなければ質問さえ思いつけません。
少ない空き時間を使って、ノートに脈診の本を書き写して、
まずは手の動きで認識の慣れを作っていこうと思います。
ほんとうに、見慣れない言葉や概念が出てきます。
それらがわかってなければ、
講座にはついていけません。
だから昨日の講座では
「今日、解説されているところがなにか?」
ということさえ、微妙でした。
お恥ずかしい限りです。
ただ、ひとつ大きな進歩としては。
中医学を深く収め脈診のしっかりした先生と知り合えたんだなと実感。
それだけでも「宝」です。
どういうことかといえば、
脈診について、他の鍼灸や薬学の受講生が言われるには、
使い物になるまで臨床をしていくと10年かかってしまうとのこと。
そうだとすると、私がいくら勉強を深めてみたところで、
急を要するお客様が出てきた際には、間に合いませんよね。
だからそういう際には、
「あちらにすばらしい脈診をされる先生がいますから、
ぜひ一度、そちらに足を運んでいただけませんか?」
と、ご紹介させていただくことができるようになりました。
そこはとてもすばらしいことですね。
ただ本格的に脈診を習うため中医学への学習時間を割くには、
現状では時間的に難しさがあります。
本業は筋膜リリースをメインとした、
施術を提供させていただくところで、
そちらをないがしろにはできません。
私の予定では来週あたりから、
本格的な施術再開は少し先になりますが、
徐々に試験的な施術再開をと考えています。
そのインフォメーションは、
メルマガやブログで後日お知らせいたします。 m__m
ただ、直近でクリアせねばならない課題もでてきました。
数日前に行なった施術ですが、
ワークベッドを使いいつもとは違った姿勢や力の使い方での施術でした。
そのように慣れていないスタイルでの姿勢をなして施術をしたためか、
ここ一年は感じたことがなかったような腰部の激痛。
「あ、痛いててててっ、、、」となってしまいました。
もう、その痛みは消え去りましたが、
驚きました。。。0.0;
体力的には徐々に歩きの時間を増やして持久力は付いてきたものの、
新たなスタイルでの施術に適応させるまで、
もう少し時間をかけたほうがいいでしょう。
単純な歩行動作と施術動作では、
使う筋肉の動かし方が違います。
当然といえば、当然なのですが。
今回の所作のキーになるのが、
膝だと改めて気づかされました。
太もも裏側を活かした姿勢の維持と、
そこからの安定した胴体部の送りがポイント。
「馬歩」の修練を積まなければ、
ワークベッドでの気を通す施術は難しいんですね。
なるほど、です。
そこの研究をさせていただきつつ、
試験的な施術を受付させていただければと願っております。
また今までのボディワイズのホームページを見直していくことも。
そして施術方法の変化にともなう事前にお知らせすることなども。
いくつかの今後の下地づくりの作業を並行して行なっていく予定です。