改善した後にしか理解できない説明もある

呼吸の違和感
身体とは、不思議なものです。


たとえば、私の眼で、お客様の肋骨の形状や柔軟さに問題があって
呼吸に制限がかかっているようにみえるときがあります。


ここ数日に発生した肋骨部分の急性異常であれば、
本人も呼吸がしにくく感じて不調を訴えてきます。


ここ数年から数十年以上の以前からその状態が続くと、
本人は、すでにその息苦しさになれきっている。
すると本人はなんら違和感を持てなくなっている。


肋骨が変位していても
本人は別段に不調を感じていない。
苦しい状態であるはずでも、
長期間に渡ってその状況のままであれば、
その苦しい状況に慣れ親しんでいる。
そうなるとそのような苦しみがあっても、
いままでちゃんと乗り越えてこれたという自信がある。
それに変位した患部には、
血流が悪くなり苦痛を感じられないような麻痺状態に陥ることも多い。


そのようなときは、
今は息苦しいとは感じていないでしょう。
でも、もっと呼吸が楽になりますからね。
というようにアドバイスをします。


ただ本人は今はべつに息苦しくないので
何を言ってるのだろうかと、
戸惑われることがあります。


呼吸筋の正常に機能できる状態かどうかは、
私にはハッキリ見えている。
私がいうことには絶対の自信があります。
それは大胸筋の硬化や肋間筋の詰まり部位は
異様な鋭い痛みが有るので、
そこに気づいてもらえるように
アプローチすれば本人もただごとではないものが、
そこにあるのだとわかることは容易です。


ただ呼吸が本当に楽になるかどうかは、
改善した後でなければ、
楽な体験ができないため実感がない。


だから、
ここでことさらにあなたは息苦しいはずだといえば、
大変にうさんくさくなる。
それは嫌なので、
比較的さらっていう感じにお話をすることが多いですね。


そしてこのようなことは、
呼吸に制限が加えられているというばかりではありません。
身体の改善を体験しなければどんなに状況を説明しても
実感が持てないものってあるものなんですよね。