手足を使うときの私なりの要点


手足を使うとき。


たとえば太極拳の推手という対面して技を掛け合うとき、
初心者ほどぎこちなく手を動かすもの。
達者なものは相手の手に手を接すれば、
ねっとりと絡みつき吸い付くような動きを見せるときがある。
YouTube太極拳関連映像をチェックするとその様子がみえるかも。
実際に初心者と達者なものと向かい合い対峙したときら
その手の動きの程がまったく異なって感じられるだろう。


赤子の頭をなでるような感触でやさしく手を運ぶ。
手先でぎこちなく頭をなでられると嫌なものです。
しっとりとてのひらを密着させましょう。
ソフトに相手の皮膚をこころもちずらす感じで。
なでる手のひらが暖かく柔らかくいられます。
手のひらのセンサーが最高によく働きます。
センサーの効きがいいから即応できます。
その手から発するやさしさや愛情が伝わる。
そのときに対峙する相手がこちらの手の誘導に気づかぬ間に従い始める。


足の動きも床を足裏でやさしくなでる感じで。
手と同じような運用方法でよいと思います。


私どものような仕事では、
このようなことを熟練して施術成果が安定して発揮します。
一見すると無茶なほどの力をかけられてみえるときも、
なでるような手足の捌きが下地に隠されているのです。
手足の動きを訓練し見えてくるものが増していきます。
ただ理はわかっても術をなすには至りがたし。