『男性不妊』の本を目の前にして感じること

昨日の、ブログの追伸のようになります。


結局Amazonの中古品で以下、3冊買い揃えました。 ^-^)


中古でもほぼ新品に近くて、
ちょっと嬉しくなりました。


女性のための 東方養生新書』/
東方栄養新書―体質別の食生活実践マニュアル』/
男性不妊―効果的な薬膳療法


他2冊より小ぶりで、ページ数も少ない『男性不妊―効果的な薬膳療法 』。
こちらの出版をする会社の本書紹介のホームページ。
http://www.yukon.co.jp/book/book0901.html


参照してみました。



すると、、、


『東方栄養新書』の著者による第二弾!
不妊症の原因の40%は男性側にあります。
体質別に実行すれば確かな効果が期待できる
薬膳レシピと養生法をと紹介。


環境汚染と精子異常との因果関係が議論されていますが、
もっと基本的な現代の生活様式
特に食生活の改善で精子異常は充分修正可能であると著者は主張しています。
不妊治療を続けて苦闘している夫婦のために、
本書には古くからの先人の体験や東洋医学の常識など、
確かに効果のある解決方法が収載してあります。
ただし薬膳にはルールがあります。
単に食のレシピとして扱ってはいけません。
体質を識別した上で応用しなければ効果が得られないだけでなく、
逆効果になることもあります。
子を望む夫婦は本書を利用して自らの不妊の理由を分析し、
それぞれの体質に適した飲食を検討して、回復のプランを練って実行してください。




とのこと。



均整術系の書籍を読むと、私が持っている他書より群を抜いて、
男女ともの生殖器系の見方や改善法が詳しい内容になっています。
実は経験的にそうじゃないかな、と観察して思っていたところが、
「やっぱり、そうだったんだ!」というところも多くて。
(ただしまったく知らないところも多々ありましたが。)


整体としてはここを観ればいいのだなという手順を、
個人的な経験則から抜け出て
学ぶことができてありがたいことでした。



上記紹介文で、
『男性不妊』の紹介文の『不妊症の原因の40%は男性側にあります。
というところにドキッとしました。



女性は、骨盤が形状的にお皿形と言われてずれやすいものですが、
反面、身体は生理が来るごとに女性ホルモンの排出と同時に軽い妊娠をしたときの状態となり
骨盤がゆるめやすいチャンスがあります。
つまり女性は、骨盤がずれやすい反面、修正しやすいのです。


男性は、骨盤が形状的にバケツ型でかっちりしてずれにくくなっているのですが、
反面、ずれたらかなり執念深く腰仙部の詰まりが強まって下部腰椎のヘルニアや
仙椎のずれなどがまんまになりやすい。
女性のように生理がないので「いまが絶好の調整チャンス!」という機会がない。
つまり男性は、骨盤がずれにくい反面、修正しづらいのです。
慢性的なずれが生じていたら臀部まわりの筋が、
女性以上に太くたくましくずれた状態に形状記憶していることもあり、
そのずれを改善しても一時的になりやすい戻りがけっこうあるのです。
(だから男性は特に戻らないようにするために、
身体動作の左右差をきっちり整えるように動きの修正を徹底するように)



そして男性の生殖器系についての問題部分は下部腰椎や仙椎、または尾骨の歪みなど、
いくつかの問題で不妊傾向になると。。。
女性のずれたら不妊傾向になる部位とかぶっているものなのですが、
男性の方が筋肉が太く力がある分だけ、
一端ずれるクセの形状記憶がきついと問題の尾の引き方がしぶといということがあります。




詳細はプライバシーがありますのでお伝え出来ませんが、
私が男性不妊かと思えた方の施術をさせていただいたときのことをお話します。



かつて女性のお客様で不妊で悩まれている方がおられました。
当初は、不妊になる体の特徴をよく備えておられました。
それを、ひとつひとつ、時間をかけさせていただいてリリース。
施術をしていくうちにバイタルも整えられ、内臓下部に滞った血液の滞留も流れ、
肩の高さで卵管の左右差も正して、腰椎の椎間板の縦のスペースを取り戻し骨盤の前傾も正し、
整体的には、これで妊娠なさるだろう合格点をクリアした状態に。
それは長年、施術をしていると似たお客様同士の共通項があって、
予想以上に正確に「こうじゃないかな」というのが当たるのです。


それなのですが1年半、
取り立てての妊娠なさった兆候も観られず。


「おかしい、おかしい」と顔を付きあわせて思いましたし、
うすうす男性側に問題があるのでは・・・と思いましたが、
私が口をはさむことは後々、不快な思いをなさられるかと。


当然なのですが、
根も葉もない事を、口にすることはさし控えております。



ですが年齢的にも、養育するためのぎりぎりにさしかかり、
ご主人が腰椎椎間板ヘルニアだと医師に告げられたときに
「じゃ一度、ボディワイズの鈴木さんに観てもらったら」
と来ていただけることになりました。 


半年後に、無事に自然妊娠。


高齢出産で大変だったと聞きましたが、
元気な男の子誕生。 ^-^)




私のところでは男性不妊が気になっていてという方をお見受けすることは少ないのです。


少ないともうしますか初回の質問票のお悩みチェックで、
詳細な聞き取りをさせていただきますが聞いたことない。


そのような「□男性不妊」という項目はなくて、
【他に気になることがございましたら________】
というところにあれば書いていただくというようになっております。
そちらで男性不妊という書き込みを観たことは、
ただの一度もないのです。




女性のお客様の人数が割合的に多いからともいえますが。 ^-^;




『男性不妊』の紹介文の『不妊症の原因の40%は男性側にあります。


という40%というのが本当に医学会などで調査した末のデータだったら、
男性不妊の専用の施術もニーズがあるのだろうか?



男性不妊を大看板にして、押していくのは、
私には女性の不妊の方ほどのデータがない。
だから私の施術での十分な成果が保証できないので、
できることではありませんが。



もう少しそのような面での知識も得て置いたほうがいいのでしょう。
そう、感じているところです。



ひとまず、もしもそのような可能性で悩みがある方がおられたなら、

男性不妊―効果的な薬膳療法 』は、
実践してみるのはお勧めできるのではないかと思います。
こちらの本は絶版ではありませんので、
関心がある方はメディカル系の本がある大型書店にて
覗いてみてくださいね。


中医学の山が高くてとっつきにくいかもしれませんが、
これほどカッチリしたものは見れない本格的な良書で。
お勧めしていいのかと感じます。


それに『女性のための 東方養生新書』という本のほうが、
女性特有の気になることがかかれているのですが、
男性不妊の本よりも、ページ数が多く版型も大きくて。
こちらの本を目の前にしたとき、
男性不妊以上のハードルの高さに圧倒されました。