★体を意図的に弛ませる:フェルデンクライス--2

からだを使うとき、より合理的な動きを見つけていくときには、体を動かすときに体の中心部分をとおる協調した動かし方であること、動きをイメージでコントロールして伸筋がスクリューのように螺旋を描きながら伸び上がっていくこと、呼吸と動きがマッチしてお互いの助けを最大限引き出すこと、そしてコアの太い筋肉群を使い筋肉が持久力のある運動を行いよりパワフルに動くときには筋肉の骨を支点としたてこの原理を見つけていき、最後に”体の重み”を利用すること。そしてそれを繰り返し新しく合理的な体の動き方を神経レベルで体験を通して学んでいくこと。

また私がイメージワークを初めて理解できたのはフェルデンクライスメソドのおかげです。力みがなくわずかでかすかな動きにより筋肉の機能の分化を繊細に感じる力を得られました。これはすばらしい私の身体の動かし方のレベルが向上するきっかけになりました。ちなみに僕は西野流呼吸法に天遊という呼吸法があって、それを頭の中のイメージで動かしながら呼吸をそのイメージに連動して行います。実に不思議と感じられるほど、実際に天遊を体を動かして行うよりもずっと大きな効果が出ていることに気付きました。これに気付いたときはさすがに驚きを隠せず興奮した記憶があります。フェルデンクライスメソドのレッスンの中ではよく「ではいままでやった身体の動かし方を、今度はイメージの中だけでやってみます。体は使いませんが、そのイメージだけでやったほうがより効果的に動き身体に変化が出てくることに気付きます」という、何度も何度も出てくるフレーズがあります。しかし僕にはそれがなんだかよくぴんとこなかったというのが感想でした。「・・・そういうものなのだろうか」だけでした。でも、実際にたまたま天遊でイメージだけで行ったときの呼吸の深さや体の緊張した情報のぬけ具合は驚異的にさえ思えました。そして他のからだの動きにもイメージワークを導入していくことで、ただ横になるだけで様々な今まで使ったこともない筋肉を目覚めさせ、よみがえらせることが可能です。それが目下の私の課題です。