皮膚の感覚の扉を開くことで脳波がθ波になる?

リラックスすると脳波は『大脳皮質』より【α波】が豊富に出てくる。
そして注意力が増せば脳波は『海馬』から【θ波】が出てくる。
『海馬』は記憶に関係する脳の一部です。
θ波】で優れた記憶力が発揮できます。


「リラックスをしましょう〜」というようなことは聞きますが、
意外に注意力を深めましょうというようなメッセージは稀です。


では「注意力を深める」とは?


もちろん視覚的な物事の観察力もありますよね。
それが一番最初に脳裏に浮かびやすいでしょう。


でもそれだけではありません。


五感を研ぎ澄ますといい、
よく観て、よく聞いて、よく味わって、よく触って、よく嗅いで、
という複合した感覚情報ごと研ぎ澄ますことが大切です。


皮膚感覚は原始的な感覚器官です。


ですが『第三の脳――皮膚から考える命、こころ、世界』という本を読んでみると、
皮膚の印象が変わってきます。


皮膚から受け取れる注意力を深めるような日ごろの修練をすると、
修行を深めた禅僧のような脳波を自在にθ波へと導くことができる。
そのような仕組みがきっとあるはずだと納得できるような気がします。


脳の能力を高めるには皮膚の脳機能を活躍させること。


脳のない生物はたくさん存在するが、
皮膚をもたない多細胞生物はいないといいます。
皮膚が脳の代わりとなり色を観て音を聞きその情報を処理しています。


皮膚が刺激を受けることが大切です。
同時に皮膚が刺激を受け取るセンサーを働かせることが大切です。


この皮膚が受ける刺激センサーを
もし周りの雑音をシャットアウトするように
閉じていたらその扉を再び開くことが大切です。


脳波がθ波であるときにα波以上に
体を深く休め再生させる脳内麻薬がでてきます。
記憶力がアップするだけでなく体が若返り免疫力も向上していきます。


修行を積んだ禅僧が座禅をするときは、
静かな場で目を閉じています。
鼻をくんくんさせている禅僧も感心しない。
ものを食べているわけでもない。
だから目や耳や鼻や舌が脳波をθ波へと誘導しているわけではない。


ただ周りの環境と自分が一体化しはじめたときの皮膚感覚はあるといいます。
皮膚感覚をピュアにすることが脳波をθ波に誘導するカギと思います。