すでに身に着けた動き方の筋肉動作は、
新たに身に着けようとする筋肉活動を妨害する。
過去に身に着けた動き方を自動的に続けるパターンを人間はもっています。
昨日までに身に着けた動き方をサポートする筋肉や神経が発達している。
それらの筋肉や神経は過去に繰り返した使い方に最適化されています。
筋肉では、よく使う筋肉はバンプアップして太くたくましく使い勝手がいい。
あまり使われない筋肉はやせ細り非力となる。
この筋肉部を使えばすぐつらい炎症を起こす。
バンプアップする過程だがつらい炎症を
無意識に不快を避けるようにしてしまう。
苦痛を伴う筋肉痛は改善に向かうときもあるが破綻に向かうときもある。
筋肉活動方法が改変されていくとは破綻リスクにおびえることだ。
よほどの改善する確証とモチベーションがなければリスクテイクしない。
一先ずは最適化された状態を崩壊させたくはない。
新しい筋肉活動パターンを受け付けなければいい。
これが書籍などで体の使い方の理想を教えられても、
それを練習するときに過去の筋肉活動パターンがそれを邪魔し、
昨日までの動き方に舞い戻ってしまう仕組みのひとつです。
この傾向のためなかなか思うようには変われない。
トレーニングビデオをみたり講習会に参加しても思うにまかせない。
そのようなもどかしさを感じてしまうかもしれません。
頭で理解することと
体がそれを受け入れることとは隔たりがあります。
頭で理解し、
体が受け入れ身につけるときには
はるかに大きな山を登らなくてはなりません。。
その覚悟をもって注意深く方策を練りましょう。
禅の目を持ち太極拳ようなゆっくり動く練習法(慢練)にするか、
フェルデンクライス・メソッドのように動きを分解・統合したり。
いろいろな方法を使い身につくように落とし込んでいきましょう。
筋肉活動の改変は不快なリスクテイクばかりではないと気づけばいい。
そのときに生まれたての赤ちゃんが
白紙の脳で新たな動きを身につけるがごとき変化を感じるでしょう。
誰もが身体に備えられた財宝を得られたときに
【働くことは生きること】を実践しやすくなる。
これはテレビドラマ『ハケンの品格』の格言です。
それには若々しい筋肉状態を維持し健康でい続けることは必須です。
「筋肉活動の誤用のわだち」を抜け出すことがポイントです。