父からのお知らせ?『お前の技術を使って少しでも恩を返しなさい』

私にとりまして不思議と感じた話。


私はブログやホームページでしか
一切の営業活動をしたことがない。


そこは徹底しているのですね。


集客営業活動をするための時間をざっくりと省いてしまうのは、
経営上、最悪なやり方だとは、
馬鹿者でもない限りはわかる。


集客力がなくなって院をたたむ先生が多いものですから、
しっかりと集客できる基板を作らなければ、明日はない。


ただ、その集客営業活動を一切省くことで浮いた時間を、
私はど〜んと勉強時間に突っ込む。
もちろんそちらにかける脳力や労力や気力や体力を、
ど〜んと施術のひとコマのなかに突っ込む。


割り切りもいい大胆過ぎるやり方ですが、
自分の持っている能力や体力のリソースを客観視すれば、
このようにしたときに、
「自分もそこそこやっていると思うよ」という、
信念の衣をまとうことができるようになります。


何ができるという実績を挙げ連ねることはなく、
自分なりに練った基礎的な修練をこなすことが、
一期一会の機会を向かい入れる備えになります。


割いた時間から生まれた自信があるからこそ、
遠方からのお客様やリピートしていただけますお客様の前に、
顔をお見せすることができるのです。




ただ、唯一、一度だけ、

私のほうがメールを送るアクションをしたことで、
実質的に営業活動につながったことがありました。


あまり詳しくお伝えするのは守秘義務というものもあり、
やぶさかではないところですが。。。


以前、私が書かせていただきましたブログに、
私が散歩の目的地とする碑文谷八幡宮の道すがらに。
とあるスタジオを見つけました。
そちらではヨガや太極拳、ヤムナ・ボール・メソッドなど、
様々な講座がそれぞれの先生により主催されています。


感じのいいところだな、と印象が抜群にいい。


私は、そのときに、
ボディワイズの施術を広めたいという思いがふつふつと湧き出てきました。
意図的に広報は粛むような面もあった当時の私の姿勢ではめずらしいです。


ボディワイズの施術がどのようなものであるかを文章化しても伝わらない。
一人でも二人でも、ボディワイズの施術をデモとして見学して頂きまして、
このような他ではやられていない施術もあるのだからと関心の引き出しの、
そのひとつとして加えてもらえればと、切望する自分がいました。


ただ、問題があります。
そちらのスタジオはレンタルスタジオとして貸しているものではなさそう。


普段でしたらその時点で、
「あぁ、ご縁がなかったのだろう。残念!!」と諦めるところです。
もうちょっとデモをするのは先と考えたほうがいいということかと。
日頃のスケジュール上の忙しさもあって、
デモ会を時間も費用も捻出する大変さ、
定期的に定時で場所を借りてというのも、
未体験ゾーンで不安もありましたから。


実質、そのときには予約順番待ちに100名以上のお客様がエントリーしていただけました。
そのお客様を対応していくにも私の施術スタイルとペースでは一年はかかりますから、
かえって新規のお客様を増やそうとすることで自分の首を締め付けることになります。
私の気持ちとして長期間にわたりおまたせすることが申し訳なくてしかたがないのです。
予約順番待ちにご登録いただけておりますお客様には、
涙がでるほど、感謝、感謝という思いです。


だからお客様がおられずに不安に苛まれ
即座に集客活動に動かなければならないという危機感がなかったのです。


だから諦めるのは容易なはずでした。


実際、スタジオのホームページかから、
スペースをお借りするのは難しいとホッとしたところもあります。



その後にも散歩の際に、そのスタジオ前を通るのです。
そのスタジオ前を通る。

そのスタジオ前を通る。。

そのスタジオ前を通る。。。


どうしても、直接連絡をさせていただいて、状況を確認しなくてはという思いが湧いてくる。


気になってならない!


そして不躾にも「施術のデモをする場所を探しており、スタジオを貸していただけないでしょうか」
という内容のメールを書かせていただきました。


その際、スタジオの経営者の女性から、
お門違いの問い合わせにも関わらず、
丁寧なご回答をいただきました。


そちらのスタジオ。
スタジオになる前は、地域に根付いた病院でした。


ここいら近辺では誰もがお世話になっていたといって過言ではありません。


その流れがあるため、
病院にお世話になっていた方々は、
未だにそちらに病院関連の方がおられ、
活動していると推測されてしまうだろう。
整体のようなことをスタジオでデモすることで、
その整体法を推奨をするというのは
スタジオを開設した際のコンセプトとは異なります。


そのような内容の回答をいただきました。


私もそちらの地が以前に病院があったことは、
当然のように地元民でしたから知っております。
そのスタジオの前進の病院の看板が外されて、
新築のようにリフォーム工事される姿もずっと、
私は見ていましたから。 


だから「なるほど、そうですね ^-^;」と思い、
残念だと心底思いつつも、
スタジオをお貸しいただくことを、諦めました。


そのときの縁で私が、
稀有なほど純粋で面倒見のいいスタジオオーナーとお知り合いになれたわけです。


そして大変に光栄にも私のブログを丁寧にお読みいただきまして、
ボディワイズ予約順番待ちにエントリーしていただきました。


ただそちらのスタジオオーナー様は、メインの拠点が海外です。
そのため予約順番待ちにの順番が回ってきても通える可能性が。。。ほとんどないのでは? 


というような状況でしたが、
今、なんのご縁でしょうか、
定期的に通っていただいて、
3回ほどにもなります。


施術の際には、
日本より数年も進んでいる技術を持つワーカーがいる地からやってきたスタジオオーナーから、
筋膜リリースの過去や現状を体験なされた興味深い示唆を含んだ内容の紹介を受けました。


なるほど、なるほど。


そこからも幾つもの新たな施術のヒントをいただいているんですよ。



そして、そのスタジオオーナーもボディマッサージをなさる方で、
施術者の苦労の隅々まで知っておられる方です。
だから施術をするもののリスクも知っています。
施術をやりすぎて、自分の体を壊さないでね。家族を悲しませるようなことはしないでね
と親身になって言葉をかけてくださいます。



施術中に話をしながらということも多くて、
私が施術を始める切っ掛けになったことを
はしょって、お話させていただきました。


以下は、端折らない版です。 m__m


私が大学生当時に、左官業をしていた父が体を壊しておりました。
私は当時、奨学金制度なぞ知ることもなく、
バイトに明け暮れて学費を稼ぎつつ。


父は少し良くなったら、
生活のためと職を変えてまで働いてくれたものの、また体を壊してしまう。
私は、30年以上前ですが出版物としては点数があまりなかった施術系の本をすべて買い込んだ。
医学専門書がない一般書店を多数まわって買い込んだだけでは、内容の濃さは高が知れています。


藁をもつかむ思いで、自信ある施術を売りとうたっているすべての施術院を訪れました。
当時の私には父の体の状態がどうであったのかはわかりません。
施術院の先生方にお任せするしかないのです。


結果は、数年後に自ら命をたつという選択へ。
かなりの激震でして、1年は喪に付すという、
それはわざわざそうしようとしなくても
そういう気分になるのだなと体験しました。


その後に、自分で小さなデザイン屋さんの有限会社を作ってみたり、
求人広告をみて営業職についてみたり、
パソコンのスクールに通ってプログラマーとして就職してみたり。
おそらくプログラマーが、一番、私の性に合っているのでしょう。
まともなコーディングができたわけではないですが、
無性に時間を忘れ没頭でき、十分楽しい時間でした。


ですが、個人的に父を多くの施術院に通わせてみて、
劇的に治るという触れ込みを信じていたのだったが。
それがかなわなかったという思いが今も痛切に残る。


おそらく今の私なら、父の状態は改善できる。


そのような言葉を自分の口から語れなければ、納得できない。
その思いで、辞職を決めて、整体の専門学校にひっかかって。
それで自力で極めていくしかないなと根性入れて研究をする。


それが今も続くわけです。


実力がつくために身を粉にして働くのは厭わないようにする。
ただ一つだけのルールは、
自分の脳に汗をかくこと。
そこから新たなものを生み出すために、
書籍等のリソースはどんどんぶちこむ。


かなり体力的に問題がある私ですから、
施術者としては適合しないと知りつつ、
前妻に申し訳ないという懐いを残して、
力を蓄えることに注力するものでした。


そして長い月日を費やしていったのです。


これが私の施術に対してのどぶ板的な取り組み姿勢。
モチベーションを切らせず続けていられる理由です。



そしてたまたまスタジオオーナー様の施術が終わり、
玄関先までお帰りの見送りに行った際、
母とそのお客様が顔を合わせる絶妙なタイミングに。


その日の夜。


私の母から、話を聞かされました。
そのスタジオオーナー様のお父様がお医者様であり、
そのお医者様に父も母もお世話になっていたのです。
そのことは初めて聞きました。


そして父が亡くなったときに検死をするためお願いして駆けつけていただいたのも、
そのスタジオオーナー様のお父様だったのよ。だから感謝しているのよ」と。
そのことも初めて聞きました。



そのときに、
スタジオをお借りするのはムリとわかっていても
メールを書かせていただこうと必死だったのは、
偶然じゃないのかもしれないと、感じてました。


自慢にならないですが、
対外的な営業活動を大胆に省いていますから。
こちらのスタジオオーナー様以外は、
私から施術をやっているものですが、
ブログをご覧いただけませんかとお願いしたことは皆無でして。。。


ただこれからはそうするのではなく、
自分が心より納得できた自信のある施術法を身に付ければ、
それは伝えないということは罪になると真剣に思います。
また、それ以前にこの3年後ほどのこれからの時代では、
私も必死に営業活動をしなければ運営も危うくなるのは
火を見るよりも明らかですから。
まじめに営業活動をする予定です。 m__m


私から「私が日頃、どのような施術をしているのかホームページやブログを観ていただけないでしょうか」と
営業活動をさせて頂くお願いをさせて頂いたのも、
義理堅い父のおかげだったのかもしれません。
メールを送った際の、動け!という、命令に、
逆らう余地はなかったのです。


父が「私が世話になったんだから、お前の技術を使って少しでも恩を返しなさい」と。