手足のコアの筋肉とはどの筋肉?

脊椎は大黒柱です。
大黒柱から伸びているかどうかは、
良質なムーブメントを理解するために重要です。


一部コアの筋肉とよばれるものは、
脊椎から伸びている筋肉と理解していてもよいかもしれません。


核になるコアの筋肉は、
筋断面が太くパワーの源となる筋肉です。


そして中心軸に深く関係します。
バランスを生かすも殺すも、
このコアの筋肉の作用次第。


コアの筋肉を十分作動させることで、
体全身が統合した動きに近づきます。


逆にコアの筋肉を使っていなければ
『小手先の動き』になります。
小手先の動きは自分の身を削ってしまう。
(残念ながらこれが一般的な体の使い方と言えます)


このコアの筋肉がどこにあるのか知ることは重要です。
そしてその筋肉を利用する感覚を身につけることです。
そうすることで無駄な肉体疲労が少なくなります。
バランス力向上とパワーも無駄なく発揮できます。


本来の人体の設計図どおりに体を使える喜びが味わえます。

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では手足のコアの筋肉とはどこでしょうか?


腕は上腕筋や大胸筋、
脚は大腿筋やハムストリング筋をあげるかもしれません。


そのなかで『脚は大腰筋で腕は広背筋』とすっと出てくる人は、
解剖学的な知識がありますよね。
仙椎から伸びる梨状筋も脚部のコアになると思いますが、
複雑さを嫌って一部割愛^^1。


下記URLは大腰筋と広背筋のCG


(正面図-背面図)180KB
http://image.blog.livedoor.jp/bodyworker/imgs/4/c/4c5ccede.jpg

(横面図)153KB
http://image.blog.livedoor.jp/bodyworker/imgs/9/6/96400443.jpg

大腰筋・広背筋ともに脊椎から伸びていることに着目してください。


広背筋は上腕骨の内側、
大腰筋は大腿骨の内側に付着しています。
内側を引き絞り腕や脚の強い力が発揮される理由です。
腕は小指側・脚は親指側が大切』となるわけですね。


体の中心軸とつながる筋肉が主に力を発揮するときは、
体の中心軸のずれが非常に少ないのです。
体の中心軸のバランスが崩れて「死に体」とならない。
活きた姿勢をキープできます。
ダンサー・武道家は必須!

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解剖学をツールとして筋肉、内臓、骨格を読み解くと、
秘伝といわれそうな仕組みが書いてあり驚きます。
気づくかどうかは着眼力次第。


コア探しはその一つにすぎません。