ベン石質量が大きいベン石の温熱器が4つ集まってお腹を温めると、どうでしょう?!

ベン石について。

以前に書いた記憶がありますが、
人体に及ぼす影響の大きさは大きく、
施術用の道具として古代中国で医術用途として用いられてきました。

 

特に下図の「温熱機器」のすぐれた特徴をいくつか。


・細胞を活性化する
・経絡を通す
・気を静める
・養生保健

といった体の中の「気」の経絡内の流れを正すなどして正常化をはかり、細胞レベルで気の促進をはかることができ、


・排毒
・瘀血を除去する
・寒気を取り除く
・祛湿

という体内の毒素や瘀血・寒気や多湿を排除することができるといわれています。
これらが「邪気」と呼ばれるものですね。

 

体の活性化と邪気の排除は、よい施術をなすためのカギになります。

現代日本人の食習慣や運動習慣、仕事環境からきたストレスフルな生活習慣からでしょうか?
年々、体質が陰の傾向に移行している様子があり、
気のすこやかな巡行が足らなくなり体調を崩している者たちが多くなっています。

 

 

{陰陽虚実}でいえば、「陰虚」というエネルギー量が大幅に不足している状態です。

そのようなときに気の足らなくなったエネルギーを補い流れを促進させ、
邪気と呼ばれる毒素や瘀血等を排除する力に富んでいるのがベン石の温熱器の力です。

ベン石の温熱器が、気の流れを補う力を発揮し毒素等を排除させるという力は、
基本的にはそのベン石の温熱器に使われているベン石の石の質量に比例します。

つまり単純にいえばベン石がちょっとしか使われていないベン石の温熱器では、
その気の流れの改善力や毒素の除去力は大きいものとはならないものでしょう。

だったらベン石の温熱器のベン石の量を増やして対応していきたくなりますね!

 

そもそも巨大なサイズのベン石は手に入りにくいようです。
私はベン石が手に入る日本のサイトをくまなく見てまいりました。
その結果、残念ながら薄さが気になるかっさプレートであったり、
櫛の形状等も合わせて薄い板状のもので質量が小さいものばかり。
スティック状のものもありますが、
それを温めてもすぐに冷めてしまう程度のサイズ。

ベン石のカッさ.jpg
(上写真:ベン石のかっさプレート)


そうなると邪気を排除させようと考えてみたなら。
特に内臓部分に入り込んだ邪気を取り除くには力不足といわざるをえません。

それは私自身が実際に実験を重ねて試してみて得た結論です。

むしろ玄武岩のホットストーンのほうが、質量的には大き目なものがあって、
そちらを使って患部を加熱させて気を補気させたほうが結果がいいものです。

 

ですがベン石の温熱器のなかでもヘッド部分のベン石が大きな機種があって、
こちらを複数取り揃え、
患部に対して、同一経絡を見てみたり、トリガーポイントを考えてみたり、
アプローチする方法を考えつつ、強力な邪気を除く力を発揮してもらえれば。。。


そこに私は邪気を治める大きな期待をしております。


新しきベン石温熱器 小画像.jpg


そしてついに中国からベン石の温熱器の追加分が、本日届きました!!!!

これでパワフルなベン石の量を持つ計4機のベン石の温熱器が利用できるようになりました。

4つのベン石の温熱器.jpg

 

最近、時間を惜しんで動き回るせいで、食事をおろそかにしがちで偏食がたたってしまい、
あまり今までなかったような腹痛を感じることがありました。

 

それでは、さっそく4つのベン石の温熱器を使ってみよう!

 


4つのベン石温熱器を十分に温めてから、
仰向けに寝てお腹の上に乗せてみました。

 

ベン石の温熱器を、ただ腹の上に乗せるだけですと
お腹は傾斜があるのでズルズルと落ちてしまいます。
なので手ですべり落ちないように支えないとならず、
これも改良が必要だなと思いつつ、
30分ほどそのままにしておきました。

 

本来は細かく患部を探ってベン石の温熱器の位置を動かすべきでしょうが、
ベン石の温熱器を動かそうにも、
ひとつやふたつだけを動かすならばよいが、
4つも同時に動かすとなると、それはかなり大変ですね。

 


こちらのベン石の温熱器で腹部を温めた結果です。

私のベン石の温熱器ひいきの感じ方なのかもしれませんが、
期待していた通りのお腹の状態の改善がみられました。

 

6割ほどの改善というところでしょうか。

 

腹部を触って硬かった部位がゆるゆるになって改善し、
呼吸が楽になった感じがしましたし。

お腹のリリースは、私がお客様をリリースすることはできますが、
私が自分自身にアプローチするのでは、
2~3割ほどの改善がせいぜいです。

それはアプローチする場所を割り出して、
巧みに圧をかけて緩めていって、2~3割ほどの改善なのです。

それがベン石の温熱器を4つ利用したときは、
ただ置いておくだけでおこったリリースです。

 


ベン石の温熱器を置くだけですから、

腹部を押圧するときのリスクがゼロですから。
足や手や背中などの骨格筋を緩める圧をかけたとしても、
さほどには緊張しません。
触診で得たその場の筋肉の癒着状態を読み込んで、
私の頭の中でリリースのシミュレーションをした通りに
体を使えばいいのですし。
それに十分な注意ができる場所でもあるので安心です。

 

それに対して腹部は圧をかけるときには、
内臓部分に炎症がないか?
この痛みは大腰筋の炎症由来か、それとも別の原因か?
腹部の腹直筋や腹斜筋等を緩めるのには、
その筋を押しても裏にあるのが内臓で柔らかいため、
押圧をかけてもへこむだけでなかなか緩むことはないんです。

 

それは例えば、
脚部の太もも裏手の筋膜をリリースするとき、
大腿骨の骨の骨膜にこびりついたしこりを緩めるつもりで、
大腿骨という硬さがある部位にしこりを押し付けることで、
スムースにその筋膜の癒着部がリリースされるわけです。

 

たとえは悪いかもしれませんが、
洗濯板を使って洗濯をするのと、
それを使わずに水中で汚れものを必死に揺さぶって落とすのとでは、
洗濯板に汚れ物を押し付けてごしごししたほうが汚れが落ちます。
それと似た原理を使って筋膜を緩めることが、
腹部ではできないので汚れ落ちがわるい(筋膜の緩ませ方が難しい)
腹直筋等の表層筋ならば、お客様の呼吸のタイミングを見計らえば解けますが、
特に中層筋は、なかなかどうしてそこが緩まるのは至難の業です。


私自身のベン石の温熱器をかけたあとのお腹を観察してみると、
この解きづらい腹部の中層といえるような部位が緩みました。
1個だけのベン石の温熱器では緩み方はここまでではなかった。
それが4個集まると、単純に4倍の成果という以上のものを感じました。

 

お客様にはお腹にすでに疾患を負った方に対して、
腹部を押圧は危険すぎて手が出せないこともある。

そのようなお客様に、別の安全な手立てがないか?
それも、しっかり成果を期待できるものが、いい。

 

当初より、ここを狙ってベン石の温熱器の数を増やしたもので、
このお腹のリリース法は、
それを必要としていただくお客様へと、
奥の手となればと思います。

 

寝ているだけで、これだけ楽になるとは。。
うれしいですね!


あとはこのお腹の状態がどれだけ持つかでしょう。。。


残念ながら、ベン石の温熱器では、
内臓の裏手にある硬さの問題の筆頭として存在する大腰筋の硬さまでは緩まないのです。

この大腰筋の硬さがあったら、腹部は早々に、また固まりだすというものなのです。
そして繊細に大腰筋の硬さを緩めるのって、
セルフリリースではカウンターストレインを使うのがベストだと思いますが、
なかなかそれだけでは緩み方が今回の私の場合は十分とはいえませんでした。

セルフカウンターストレインでは、うまく体の各所の力みを抜きづらいので、
それは仕方がないことなのですが。。。
(私のこの度の腹部をベン石の温熱器のセルフリリースでは、持続力は期待できないかもしれません。)


ただしお客様への施術の場合では、そのようなことはありません。
私がお客様の大腰筋の硬さを他動的に緩めますから、
十分なゆるみがお腹の奥の全体にまで、
でてくれるようになるはずです。


そうなると、お腹の腸という免疫系として重要部位において、
気の流れを改善させて邪気を除去させるベン石の温熱器には、
私が当初思い描いていた魅力的な成果が生まれてくるだろう。

 


そうなれば裏に入った邪気を、安全に対処できるようになれたのだろうか。

私が執念深く求め続けてきたことが、これです。
その成果を脈診チェックで見られるならば。。。

躍り上がってよろこぶものです。

 

研究の大詰めを迎えています。