重心をどう読むか?
簡単なところでは、
重心は骨盤の中にあるという意識を持てばいい。
上図からポイントを読み解きます。
お椀が重心点だと考えてください。
(1)立ち姿勢(2)座り姿勢は、
骨盤部分にあるお椀の上に頭が乗りますね。
つまりお椀状の骨盤の穴の中に、すっぽり頭を乗せていればOKです。
座骨が垂直に立ち、背筋も伸びているでしょう。
(3)の座り姿勢を見ていただくと、
頭を受け止めるところのお椀があるところは「ひざ上」あたりですね。
この場合は、脊椎と重心線が重なっていません。
気づくと膝で踏ん張りながら座っている状態に。
骨盤の中に重心があるのです。
だから体の内側を覗き見ること。
そのような能力が大切になります。
先日、バレエの先生をなさっておられる方が、
「おやっ、体型がかわいらしく変わったね。軸のラインが完璧じゃないか!」
その完成度が素晴らしく、びっくりしましたね。
聞いてみると、
体の内側を覗き見る感覚がリアルに増したそうです。
立位姿勢でも、頭を据え置くべき位置関係などでは、
バレエのようなバランス制御の極地のようなダンス。
数ミリでも頭の位置、胸の位置、骨盤の様子などが
違和感があるところで設定していればこうならない。
体の内部感覚が骨盤底から腹部中や胸や首、そして頭などの各部組織も内部センサーが見つめていく。
その末に、自然に軸ができあがっていく。
個人的には、
外骨格筋をロープのように引っ張ったり緩めたりする感じでの姿勢操作もできますが、
自分の体の内部を、より豊かに感じ取ることで、広がりを感じ取ることの操作が好き。
この感覚、この快感を味わうと、
軸を乱す姿勢を窮屈に感じだす。
つまり骨盤の中のお椀の広がりが、
実に、広大に感じられていくから。
そこを使いこなすのもバランスを生かしていく技になるのでしょうか。