『成功する治療院経営バイブル―治療院専門税理士が教える!』。
治療院をこれから始めようとする人や現在治療院を開業中の人にも役立つ本。
多くの治療院経営の勧めの本は、
治療院経営をしている先生が書いた本です。
実際、経営をしておられる先生が書いているため、
その実務的ノウハウが紹介されている。
治療師になるための学校選びやセミナー選択などの心構えや
開業形態を店舗や自宅開業や出張どれにすればよいかなどだ。
それなりに参考になる反面、
経理上の問題点などが山積。
今まで会社員をしていたが脱サラで治療師にと考える人には、
経理をしていた人を除いて税務面の諸問題でつまずくようだ。
今までしたことのないような治療院での仕事で戸惑う。
治療師として勉強しなければならないことも多い。
そのうえぽ〜んと経営の諸問題が肩にのしかかる。
開業の夢多き様子が現実問題の冷や水に浸される。
心強い税務面等のアドバイスをしてもらえる
心強いサポートを受けていれば撤退しなくて済んだ人も多いはずだ。
この紹介させていただいた本の著者の職業は税理士。
日頃の治療院のクライアントに税務面についてアドバイスをしている。
税務面を含め諸手続きを紹介した頼もしい内容です。
それ以外のスタッフの雇い方から広告ノウハウまで
わかりやすく紹介されている。
真剣に開業を考えている人にはなかなか役立つことだろう。
最終章で「治療院の成功法則五則」と書かれている。
第一に、「儲ける」ことへの遠慮をなくすこと。
第二に、どのような治療院になりたいか、という結果から考えること。
第三に、結果を未来の手帳に記載しておくこと。
第四に、よいコーチを持つこと。
第五に、決意を固めること。
というように『第一に、「儲ける」ことへの遠慮をなくすこと。』
というのが売れっ子の税理士が書いただけあると思います。
でも経営を真剣に考えるとここをはずしてはなりません。
多くの治療院が失敗して撤退をしている。
そのような治療院の厳しい状況を経理面で支えてきた顧客が消えていく。
そのうらに経営に失敗した本人や家族そしてスタッフの今後を考えれば
税理士として何かできることがなかったかと口惜しいところがあったはず。