肋骨の形が決める血圧異常などの問題改善には・・

骨盤は、消化器や泌尿器、生殖器などの臓器を衝撃から守るように包み込む。
ですがその骨盤自体が形状異常となれば、臓器を守るどころか、
その鎧としての骨盤部分が臓器を圧迫する主たる原因になりますよね。


だから骨盤を整えなければということをいわれているわけです。


同様なことが肋骨にも言えてます。
肋骨が適切な柔軟性を持ち綺麗に左右整っている人かどうか。
肋骨の歪みがあれば骨盤の同側側の腸骨に同様の問題が生まれる。
つまり肋骨が形状の異常を持っていれば骨盤も歪んでいるのです。
この肋骨の形状と骨盤の形状の相関関係を把握していれば、
いくらずれた骨盤だけを調整しても、
形状異常の肋骨であればすぐ元通り。


そのような視点を持って人体を観察してみると面白いですよね。



臓器には異常な外部からの圧迫を常に受け続ければ、
形状が異常になるような癒着を示し冷えを作り出します。
圧迫部分には血液が流れ込みが減少して機能が低下する。
他にも問題が水面下で起きてしまうのです。



そして。。。


心臓は循環器系の要です。
肺臓は呼吸器系の要です。
胸腺は免疫系の重要部位です。


これらはすべて肋骨の内側に収められています。


肋骨の柔軟性が失われていて固定化されている状態では、
状況によりますがなんらかの問題が生じるのです。


腕が右利きで脇を締めずに使う人であれば
右側大胸筋の張りが強化されてしまう。
右側の肋骨が膨隆したままで固定化。


左側横隔膜下の胃の部分が下垂してしまう。
代わりにその部分にはガスが溜まりだして
肋骨下部にある肋軟骨がしゃくれあがるような異常な歪みを生じさせる。
消化器が弱くて便秘がち等のお悩みがある方は特に状態が悪化しやすい。
その肋軟骨の異常によりて、
特に左側肋骨全体が硬く狭まってしまい動きを失う。
そのようなケースが観られます。


または腕の使い方の誤用や頭の位置というものから
上部肋骨や腋下が詰まりが強まることもあります。


それに肋骨の形状が異常となった際の胸椎は硬い。
その硬さは頚椎や腰椎の異常な湾曲を誘発する原因のひとつにもなる。


肋骨が深く緩んだ時に胸椎の動きが生まれ、
呼吸をひとつする度に脊椎が前後に揺れる。
そのゆるめる力が椎間板に水分を与え、
若い機能的な肉体を維持させてくれる。
椎間板の良し悪しが脊髄神経を正常に機能させるために必須ですからね。
椎間板のクッションがしっかりしていると、
内臓の縦積みをするスペースも確保してくれる。



もしも胸郭に問題があるとすれば。。。
肋骨の形状が変形した状態で硬くなり、柔軟性を失う。


それにより
肋骨内側に含まれる心臓や肺、胸腺などの臓器が圧迫されます。
それら臓器の機能異常は、
原因の一因として「肋骨の形状異常による圧迫」があります。
もちろんこの問題は一因として存在するものですので、
たいていは問題は複雑で他にも要因がいくつもあるわけです。


肋骨の形状異常はかなりに物理的な臓器への縛りがきつい。
そのような問題の割合が大きい場合には、
そこをアプローチしないと状態の改善が起きないことがあります。


ただ残念なことですが、
ここは自分でマッサージを加えてリリースしにくい部分の筆頭です。
肋骨部分は下手なマッサージを自分で施せば
肋軟骨の骨折や鎖骨の骨折という危険がある。
それに肋骨の前部や脇部の肋間筋や広頸筋や鎖骨周辺部のしこりや
三角筋等の肩部内奥の影響を及ぼすしこりなどは激痛があります。
そして肋骨背部の起立筋の深部が硬化したときは骨ほどの硬さに。
素人では、絶対にといってよいほど太刀打ち出来ないものと思う。


ならばヨガ等でストレッチで開放すればいいでは?ということもできます。
代謝がよい方で運動慣れした方々は是非そうなさったほうがいいでしょう。


ただ硬化が著しくなっている場合には、
そのような筋肉を伸ばせばプチッと肉離れのような筋断裂のリスク。
だから万人にヨガ等のストレッチで対応させるというのも無理があります。


対処のやりかたはケースバイケースです。
よく考えていただき最適な対処法を選んでいただければ幸いです。



最後に。


心臓、肺、胸腺に負担をかけ生きるか、
緩めて機能的にさせて生きるか。
その差は大きい。