どこかのお母さんが、『口で呼吸しないようにしなさい!そうしないと

よく子供の施術をなさる女性の整体師さんから、聞いたことがあります。


最近の子どもたちの多くには、集中力がなくなってきている」と。


私は子供の施術をしたという例は、
ほんの数えるほどしかありません。


ですがぜんそく等の呼吸器系やアレルギーなどの免疫系などの
様々な増加傾向の公的に公開されているデータを見ます限りは、
そのように言えるのかもしれないと思います。


なぜそのような傾向があるのか?


不思議です。。。
複雑な原因があるのでしょう。


ちょっと遠位から、
観察してみましょうね。


鼻呼吸ができなくなっている子が増えていて、口呼吸に傾いている
お母さんが、『口で呼吸しないようにしなさい!そうしないとダメなんだから!!』
と自転車に子供を乗せながら、いらつき叱りつけるように絶叫していたのです。


数日前の散歩中のことですが、
お母さんの気持ちはわかります。


ただ無茶苦茶なことを言っているように感じました。


お子様の体の状態が現状として観察すれば、
鼻呼吸がしづらくなっている構造になっている。
胸骨の手押しポンプの動作がしづらくなるので。


だから口呼吸に頼らざるをえない。


自転車の荷台に乗せられた子供を私がちらっと見ただけですが、
そのような状態であろうかと思う。


胸骨がスムースに上下するよう構造であるなら、
口呼吸をするよりも鼻呼吸をしたほうが自然で、
すでに口呼吸をしていて久しいならば、
胸骨の動きが反射的に起こりづらい体型なのでしょう。


私がかつて施術で観させていただきましたお子様のケースは、
予想通りに、口呼吸をしているときには、
胸椎部分が少なからず歪みがありました。


胸椎の棘突起の特定部分を軽くだけ押す。
(大人の場合は、鈍っているので500g程度の圧をかけるようにするといい)
『チクッ』という靭帯がずれた際に感じられる、
針で刺されたようなきつい痛みが感じるはずだ。


そのような状態であれば、
すでに鼻呼吸がしづらい。


それはお子様が苦境に立たされて、
あえいでいる状態でもありますし、
優しく注意するのはいいのですが、
きつく叱りつけるのはよくありません。


大人の体の場合。
胸椎は肋骨と胸骨で鳥かご状になって、
腰椎ほどのダイナミックな動きはない。
胸椎の歪みが固定されてしまうならば、
そこはとても改善しづらくてしつこい。


腰椎は容易に姿勢を変えればゆがみやすい構造ですが、
胸郭の鳥かごになった胸椎は歪みにくい構造ですから。



それに対して小学校に通う前の子供の時期であれば。
骨の骨化がまだ固まりきらない時期です。


3歳までなら、良好なのです。 ^-^


だから、自分の子供に対して、
ハイハイを赤ちゃんのときに長くさせて、
わざわざ立つのを食い止めようとします。
かなり大きくなっても乳母車で運搬した。


そんなボディワークの先生もおられます。


超英才教育ですね。 


超、健康優良児で、動きの敏捷性などや、
筆舌に尽くせない子供になったそうです。
おそらく頭のキレも見事なはずですよね。


大腰筋をどう使えばいいのかなんてこと、
一切思い悩むことなどなく活用できます。
脊椎も美しくしなやかに。
頭部からしっぽまで一連の機能がなされています。



そんな体のフォームを整えられた状態に、
一定時間キープできる経験を持てるなら、
その後の人生における福音となります。


そのようなしなやかな脊椎が機能的な動作をするのが通常ならば、
最も機能的で楽ちんな理想姿勢に慣れている。
習慣は継続していきます。
もしその路線から離れようとすれば、
強烈な勢いを持って脳が元通りの理想姿勢に改善させてくれる。


子供のとき、、、
そのときに、整体をした自己の体を備え付けてもらえるならば一生の宝だと思います。



昨日のブログで書かせていただきました内容。
【クラップ式這行法の本のコピーの数枚を発見して( http://bodywise-note.seesaa.net/article/410067276.html )】


こちらの運動法は、いい加減にではなく、
しっかりとフォームを確認しつつやれば、
胸椎のずれを改善させることでしょう。


子供のときに推奨すべきエクササイズのひとつとして、
脊椎をダイナミックに動かすチャンスを増やすクラップ式這行法やその展開型などは、
大変に成果が生まれる可能性を感じられます。


また器質的に胸椎やそれを取り囲む胸郭に問題がない場合の側わん症の場合、
股関節部分の強烈な骨化がうかがい知ることができるでしょう。


【ゼロプロマッサーで股関節部分の靭帯をリリースできるように( http://bodywise-note.seesaa.net/article/409728290.html )】
で取り上げられました股関節の骨化やずれのような問題です。


子供の場合はやわらかすぎて固定できない状態。
大人の場合は、子供のときに股関節に外れる等の問題があれば、
大人になるにつれて股関節周りを靭帯や筋肉等を骨化させます。


それで自前のギブスを植え付けて固定するので、
そのため脚部の左右脚長差(脚部の長さの差)が生じてしまう。


それが子供のときの靭帯や腱、筋肉が緩くなっているときには、
胸椎部分も容易に側弯させゆがめさせてしまうことになります。
その状態をうまく補正できなくて大人になったときには、
すでに体の各部の骨が癒合が完成してしまいますので、
歪みが固定してしまうのです。


そうなると下図のような部位に
相当な骨化の症状がでてしまうようです。


股関節の可動性異常、その1.png


このような大人の側わん症の場合に、
注意深く慎重に股関節部分に出来た
靭帯や筋肉等の骨化部分を緩めます。


骨盤の左右腸骨平衡性が整い出すと、
それに連れて腰椎の連なりの改善へ。
それがしばらく過矯正にならないように要注意なのですが、
ペース配分を考えて、全身の運動でヨガやストレッチなど
実践していただくことと平行に進めていくことで
状態が少しずつモアベターに改善することもあるようです。




ただ実際は、私も含めて多くの子供から大人まで、
胸椎がきれいに立ち並び機能している人は多くはないと思える。


私が街で行き交う人をみている限り、
「おっ、この人は動きが素晴らしい」
という人がほんとたまにいるのです。
実はその方が目立つのは、
うまく歩けていない立てていない人。
そのなかにおられるから、
目立ってしまっているだけなのです。



ゼロプロマッサー利用の股関節周りの靭帯等のリリースや、
クラップ式這行法やその展開型の実践などは、
やってみれば胸椎の並びを正して胸骨の動きを改善させて、
呼吸器や循環器に関わる改善が期待できるのかもしれない。


ちょっと数日間、資料を見つつ、
クラップ式這行法やその展開型をやってみようかなと思う。


この頃です。 ^-^