天丼(tendon=腱)が重要治療ポイントなんです

筋膜リリースでよく効く治療点の多くは『腱』にあります。
英語では腱をtendon(てんどん)とつづりますから、
無理して発音悪い感じの英語で(tendon≒腱)天丼を繊細に観察してということがあります。
そこが大事なんですよというのは、
筋肉図と経絡経穴図を重ね合わせれば、
主要な経穴は位置を見ていただければ腱と重なることが観察できるでしょう。

腱は、骨と筋肉を仲立ちする特別な筋膜層の集合したような組織ですね。
腱は多くの神経を含み感受性が強い作りになっており、
骨と筋組織との調整役を行う側面も持ちます。

意外と筋膜リリースと言われると、筋肉が凝り固まっているんだと思われがちですが、
結局は腱部が過剰な緊張や虚脱に恒常的に陥ったことにより、
その影響で骨が位置ずれを起こして関節が噛み合わなくなり骨格異常が発生し、
重力線に向き合えなくなった傾斜した骨を支えようとして筋肉が凝り固まっていった。
そうしたシナリオで骨格筋の異常を引き起こされた場合が、ほぼほぼのケースです。

ですから腱の異常をみつけていき、
そこに改善の手を加えるという施術アプローチをすることが多くなるんですね。

というのも腱が調整されていないままのアプローチは、
極端に戻りが早いばかりか、
さらなる筋肉の硬化異常を引き起こすおそれがあります。

それゆえに天丼(tendon 腱の英訳)を大事に扱いなさいと、
施術習いたての頃は口を酸っぱくしていわれるのです。