筋肉をポップする練習で、意識的な筋弛緩力を磨く

ヒップホップダンスをなさっておられる男性の昨日の施術にて。


施術の前に立ち方をチェックさせていただいたとき。


肩、首を軽く触れる。
すると「むむっ!表層筋から中層筋の上部まで、しなやかにゆるくなっているぞ!」


前回とは時間が空いていたのですが、
あきらかに柔軟性が増していました。


そのことにちょっと驚く。


話を聴いてみると、
最近、ポップの練習をなさっておられるとのこと。


その言葉で納得。


筋肉を弛緩させた状態を作り、
その状態から急に筋緊張状態を作り出す。
ポーンと弾けるような、ポップする感じ。


それによりマイケル・ジャクソンムーンウォークのような不思議な動作をすることができる。


そのための練習です。


ポップの練習をするときには、まず、筋肉を深く弛緩させること。
ここからはじめなければ、いい動きはかなえられない。


そう、まずはポップする筋肉の筋弛緩状態をつくろう!


それ自体が、練習メニューの準備段階。
だから筋緊張を解いて弛緩させるため、
体の各部位の筋肉が硬化しているとき、
無意識に無駄に力みが入っていやしないか?
そのようなものは、
見つけることができなければ筋硬化した状態がずっとずっと続くものだ。


無意識にしてしまう筋硬化症のようなものだ。
その呪縛をとくことはできる。


無自覚に習慣的にしてしまっている、
ミスアライメントを作り出す筋肉を、
ひとつひとつ順繰りに見つけ出して、
ことごとく弛緩させていく設定変更。
体全体を一巡すればできるのですね。


意識的にそのような練習をするとき、
無意識に作りし筋緊張を解くきっかけがえられる。



意図してそのような部位を見つけ出して、
「おっ!ここの筋肉は無駄な緊張が入ってこわばっているぞ!脱力、脱力!!」
といった感じで、筋弛緩状態を感じ体験し、
その状態へ日頃からいようというように筋弛緩イメージを自分の体中に埋め込んでいく。


ポップする練習は、腕だけではなく、足も、肩も、首も、胸も。。。
筋肉がある部分は全部そっくりそのままポップする練習対象になっている。



すると、昨日、私が施術でチェックさせていただいたように、
「おぉ、いい感じだね」というような、すばらしい変化が起きるのでしょう。



そして案の定、自然体で立つという、体を前傾させて立つのが当然になって感じている人は、
まっすぐに立つ際に、後ろに倒れるような恐怖を持つ錯覚を覚えるのだが、
それもなんていうことなくクリアして立てていた。


ポップの力が身につくと、
これもまた無重力感あふれて見えるようなムーブメントが可能に。
そしてダンス中にバランスが崩れても、
リカバリーができるようになっていく。



ただ、「かかとで立つ」へ解説を移そうとした際に、
私自身がそこをわかりやすい言葉で伝えられなくて、
そこがもどかしいと感じられたところがありました。


私自身の課題も見つかりましたが、
いい感じの立ち方をなされておられ、
うれしいところでした。






またポッピングについて、
ご存じない方もおられるでしょう。



YouTubeでポッピングの教則ビデオがアップされているので、
興味がある方はご覧いただければ幸いです。





アニメーション・ダンスの基礎