運動による自己管理の知恵のうちのひとつ

スポーツをして健康になりたい。


でも極端にやりすぎれば体をよくするどころか悪くしてしまう。
そのような人があまりにも多い。


ウェイトトレーニングやマシンを使いすぎたり、
酷使した筋肉を十分に休める前に使ったり。


筋肉がカチカチのつきすぎの状態になれば
呼吸も効率が悪くなり消化器の働きも悪い。


もっとも悪いのは何年もかけて隆々とした筋肉にしたが、
いきなりその運動をやめてしまったり。


一般的にはいきなり運動をやめると「筋肉太り」と呼ばれる
筋肉組織のあいだに脂肪が入り込むのは知られているだろう。


体はそのときにしている運動のパターンにあわせ自己調整をしています。
慣性の法則が生きているようだ。



昨日までの仕事量にあわせた運動強度に耐えられるよう調整されている。
筋肉も耐えられるように隆々とするが、
その筋肉を動かしている神経もそうだ。


昨日まで筋肉に強い仕事をさせるよう
神経を通して命令されていた。
神経に強い電流が流されいた。
強い電流が流れるに耐えられるよう神経組織も太くなる。


昨日までは強い仕事や運動をさせていた神経だが
いきなり運動をやめるとその神経組織も衰えだす。


筋肉を強く動かす癖がついた神経ならばついつい強く力を出そうとする。
そのような慣性の力のようなものが働く。
そのついつい強く力を出そうとする癖に対して、
ブレーキをかけ動かさない神経の情報伝達をさせてしまう。
いつしかそのマイナスの神経系自制が行き過ぎてしまい
自らの神経系を必要以上に弱化させてしまう。


徐々に筋肉を使う強度を下げたならば、
神経系も微調整を繰り返し対応できる。
だが急ブレーキすぎるとブレーキが壊れるのと同じことが起きる。


このようにして神経組織の衰えが著しい場合には、
筋肉太りで依然として隆々と見える筋肉なのだが
筋トレなどしたことのないものに力負けすることもあるといいます。


神経系だけにとどまらず体のあちらこちらに原因不明の障害がでる。
毛細血管や太い血管が細くなるような血管系や関節炎などの関節系だろう。


オステオパシー的にもかなり対処が厄介だし、
相当の技量がなければ施術を受けても効果が薄い。
意外に筋肉太りのケアのしかたのノウハウなんて
施術の技術書にお目にかかることはないのですよ。
根拠ある対処法がなくて各自の試行錯誤なのです。


健康になる目的で運動を楽しむには知識と慎重さが必要です。
相当な慎重なトレーナーがついていないときには自己責任で。