脚長差は広背筋を込みでで整える

足の長さの矯正について



骨盤の左右の腸骨や仙骨がずれたり、
脚部の内旋や外旋の狂いから、、
それに膝の使い方により膝が伸ばし切れない、
または臀部や脚部の左右筋肉の張り方の差から。


様々な原因から左右の足の脚長差がでてきます。


ただ一般的には骨盤より下のことばかり意識しているのではないでしょうか?


整体の先生などは、
背中にある広背筋の状態をみます。


Wikipediaの広背筋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E8%83%8C%E7%AD%8B


脚部の脚長差がある方は、
必ずこの広背筋に影響が出ています。


左右どちらかの広背筋が硬くなりますと、
起始の下位胸椎および腰椎の棘突起、腸骨稜、肩甲骨下角から、
停止の上腕骨上部小結節稜の間が短縮状態になります。


たとえば右側の広背筋が硬化短縮した場合、
右肩の障害や腰椎症になります。


そして解剖図を観れば、
広背筋が腕の上腕骨と脊椎を強力につなげるパワー筋で、
大腰筋が足の大腿骨の上部内側から脊椎を強力につなげるパワー筋です。


後背筋と大腰筋のみをピックアップした像を観てみれば、
右上腕骨から左大腿骨と左上腕骨から右大腿骨へと対角線をなしている。
四足ではうときにはこのクロスしたラインを合理的に使って動いていることがわかるだろう。
つまり前脚と後脚には、
体をすすめるに際して大腰筋と広背筋の対角線となった両方を
同期させて長短させることで歩くこととなる。


結果的に広背筋が硬化短縮する場合には、
その対角線上の大腰筋も短縮してしまう。


右広背筋が萎縮したりすれば
左大腰筋が同様なダメージを得てバランスを取ろうとしてしまう。
左側大腰筋が萎縮すれば脊椎の側弯が生じ
骨盤のズレも作り出し脚長差がでてしまう特徴がある。


その知識があるから広背筋を調整して
大腰筋の緊張をとり緩みを創りだして
脚長差を整えられることを知っている。


骨盤以下の下脚を調整して脚長差を整えても、
歩けばすぐに硬化し萎縮した強大な力と影響を持つ広背筋が
対角線上の大腰筋の長さを狂わせてしまう。


だから脚長差を修正するには広背筋と大腰筋をセットで解かなければならない。
これが筋肉の構造をみると持続的な調整成果をだすための最低必須ラインです。



右側の脚部が数センチ短くなっていると調べて脚長差を下半身以下で調整しても、
そんなものは歩いてすぐに元通りになってしまうようなものだから。
かえって体の上半身と下半身のバランスを崩してちぐはぐにさせる。
それはさらなる強い腰痛や背部痛を引き起こすきっかけになります。
施術を受けたらかえってギックリ腰になってしまったとか出てくる。


筋肉の連関を読んで全身のバランスを見ながら解くという意識があれば、
これは禁止手なのです。


広背筋も大腰筋も強力な筋肉で歩きや立位姿勢維持に、
腕と足の作用反作用の法則をかなえるために相互関連がある。、


脚部の調整をちょこっとするエクササイズをすれば脚長差なんて変えられる。
でもそこだけを観ると、場合によってはリスクがあることを念頭に置くこと。


たまたまさっき脚長差についてのテレビ番組がやっていて、
それをまんまやってしまうと腰痛になる人も出てくるだろうと思い見ていた。
但し書きのような腰痛が出てしまうならばすぐに辞めてねというコメントを、
付与して欲しかったなと思いました。